集英社オレンジ文庫<br> カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語

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集英社オレンジ文庫
カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語

  • ISBN:9784086800891

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内容説明

時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…? 煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!

目次

第一話 憎悪の鬼
第二話 愛欲の鬼
第三話 嫉妬の鬼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

52
時代設定(明治期)と、朧と名付けた鬼を使役する美少女という設定が好みだった。どこかおどろおどろしい闇を含むのは、人の心。しかし、一番の闇を背負っているのは、主人公である香澄その人なのではないだろうか。2016/08/14

よっち

43
大正時代。退屈な日常にうんざりしていた坂之上伯爵家の令嬢・香澄が、代々祀ってきた悪路王に朧という名を与えて主従関係を結んでしまい、二人で集に起こるあやかしがらみの事件を解決する物語。いいところの令嬢なはずの香澄がなかなかいい性格をしていて、そんな彼女と極悪な鬼であるはずの朧が主従関係を組むと、わりとまともに見えてしまう不思議(苦笑)確かに華族の人々を舞台にするといかにも作中の如く魑魅魍魎がうようよしてそうな感じではあります。香澄と朧の二人の関係にも複雑な因縁あるようで、雰囲気も好きですしシリーズ化に期待。2016/07/28

ちょん

24
表紙のイラストが可愛くて可愛くて(^ν^) 大正時代という、なかなか読んだことのない時代が舞台のお話で化物好きの私には面白い本でした♪ 続編あります、みたいな終わり方してるので今後も期待(笑)2016/10/02

まっぴー

22
初作者。ゲーム(蝶毒)のシナリオに惚れ込んでいますので楽しみにしていました!レーベルがレーベルなのでお得意のドロドロは控えめだったとは思いますが、ところどころで毒があっておもしろかったです!きっと続編も出てシリーズ化されると思います。次作も楽しみです!2017/01/20

那由多

20
伯爵家の令嬢香澄が千年の眠りから目覚めた鬼の悪路王を朧と名付け、我が身の回りの怪異を使役する朧と共に解決する大正怪奇事件簿。純粋なのに闇を抱えているクール美少女な香澄が良い。情けないフリをしている羊羹好きな朧との関係も良い。怖いのは女というが、そうしてしまったのは時代と男だろうね。2018/12/10

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