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内容説明
「早く質問しろよ!」「国民の理解が深まっていない」「全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」政治家に失言や暴言はつきものだが、かつてこれほど「迷言」を吐く首相がいただろうか。自分に対する批判は「レッテル貼り」「デマゴーグ」。一方で自らが発する暴言は「言論の自由」。安保法制、戦後70年談話などをめぐる「アベ流言葉」を通して政治・言論状況を読む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カープ坊や
12
自分の暴言は「言論の自由」なれど 自分への批判は「レッテル貼り」だと逆切れし 意見の違う人の話を一切聞くことなく暴言・迷言を連発するアベ首相。 お友達だけに囲まれた裸の王様は マスコミさえも恫喝で牛耳り、自分への批判・反対意見を許さない世の中になりつつある現状に 本人はご満悦だろうが国民には悲劇以外なにものでもない。2016/03/18
どら猫さとっち
7
安倍首相の野次などの妄言の背景にあるものは何か。その正体を紐解くのがこの一冊。憲法改憲、東京オリンピック誘致とそれをめぐる問題、原発再稼働…。これらはすべて安倍内閣=自民党がやろうとしていることだ。我々はこのあべこべな言動で、戦争へ向かおうとしている政治を阻止しなければならない。そのためにも、本書を読んで安倍内閣の危険性をよく知っていなければならない。2016/01/24
田中峰和
6
以前、安倍の参謀役・世耕が、早口で滑舌の悪い安倍にしゃべり方の指導をしていたのを憶えている。それでも語尾が「ごじゃいます」になるのと失言は治らなかった。「早く質問しろよ!」は失言ではなくヤジ。総会屋じゃあるまいし、ボンボンの総理大臣が吐くべき言葉ではない。迷言の中には、根拠のない断定も多い。集団的自衛権の際には「戦争に巻き込まれることは絶対にない」、五輪誘致演説では、汚染水が漏れているのに「状況はコントロールされている」と発言。自らが発する暴言は言論の自由と言い、批判にはレッテル貼りとデマゴーグと逃げる。2016/04/03
しんすけ
4
「国民の意見は聞きたくない。思いつきでも自分の考えを絶対に通す。総理大臣だからそれは出来る。」これが現在の安倍晋三を端的に表現する言葉だ。このような見解と行動に対し日本国民の大半は諦観を持ちはじめている。「どうせ、低脳の発言であり、その行動だから仕方が無い」という諦観である。ところが、この諦観こそが日本を危機に陥しめると著者は警鐘を放っている。国民の大半が相手にしなくなった籾井勝人を例に挙げながら、相手にしないことの危険性を説いている。2016/03/04
SK
3
65*不誠実な国会での答弁は、安保法の時のみならず、現在も続いている。「迷言」録というよりは、メディアの報じ方に力が入っている。書名と中身のミスマッチ。2017/02/16