内容説明
蛍川鉄道の藤乃沢駅で働く若手駅員・夏目壮太は“駅の名探偵”。ある晩、終電を見送った壮太のもとに、ホームレスのヒゲヨシが駆け込んできた。深夜密かに駅で交流していた電車運転士の自殺を止めてくれというのだが、その運転士を知る駅員は一人もいない――。小さな駅を舞台に、知らぬ者同士が出会い、心がつながる。あったか鉄道員ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
99
蛍川鉄道鉄道駅員夏目壮太の活躍第2弾、貨物列車は鉄道会社の壁を乗り越え北海道から九州まで実は一般の人が知らない貨物列車用の線路や駅もあって山中や街までひたすら走ってジャガイモや玉ネギを運んでいる。そして今回も鉄道員たちは安全に列車を走らせるためにお客さんのために全力で働いている。毎日同じ列車に乗って言葉も交わした事のない人々が駅で繋がっている、ちょっとした謎解きと鉄道ネタと楽しめるハートフルな作品です。お薦め!2016/09/29
aoringo
76
鉄道マンとして働く人達とちょっとした謎。面白いに決まっている。鉄道の豆知識を上手く使っていて、後味も良い。これが2作目みたいだけど、続きが出たらぜひ読みたいと思う。2021/07/17
dr2006
75
東京近郊の私鉄、蛍川鉄道で起きる日常ミステリー第二弾。暗黒イメージの強い二宮さんだからこそ、ハートフルなメッセージが心に届くのかな・・。中でも、JR貨物の機関車運転士と、夜中の駅のホームを寝床にしているヒゲヨシとの出会いのストーリーが良かった。主人公の夏目壮太は、駅員としての接客が自分の仕事の一番のやりがいと考えているが、今後彼がどのように成長していくのか、同僚の駅員佐保との恋の行方も気になる。お仕事ミステリーだけど、何気に優しく琴線に触れてくるこのシリーズが好きだ。続編(三番線)も是非読みたい。2018/02/24
papako
69
続いて?シリーズ二巻。やはり独特の雰囲気だなぁ。幕間と本編が最後に一つになる構成は一巻と同じなので、どこで繋がるのか楽しみに読みました。しかしの幕間が息苦しいんです。それがちょっと嫌。それでも鉄道豆知識も盛り込みつついい人がばかりのお話でほっこりできます。ほんと、電車ってすごい!新キャラの清水さんも素敵です。続編楽しみにしています。壮太、試験がんばれ!2017/10/01
seacalf
63
鉄道員シリーズ第2段。期待を裏切らぬ面白さでほっこりさせてくれる。今回はいつもの知られざる駅業務豆知識に加えて、乗務員の仕事にも触れている。ホームレスのヒゲヨシと貨物運転士の清水の話がかなりいい。前作同様すべてのピースをからめとるように見事な大団円で収束。その前に熱い見せ場もあり、呑気でマイペースな主人公壮太の雰囲気と活躍にも満足。きっかり1時間で読めちゃうボリュームなのも嬉しい。このシリーズ、もう一本くらい続いてくれないかなあ。爽やか気分になれるこういう一冊は貴重だ。2017/07/22
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