岩波少年文庫 アラビアン・ナイト下

著者名：ディクソン/中野好夫

岩波書店（2016/08発売）

• ISBN：9784001140910

内容説明

ゆたかな空想に色どられたお話の宝庫『千一夜物語』．長短あわせて264編もあるふしぎな話，こわい話，おもしろい話の中から，とりわけ名高い16編を選びました．上巻には「船乗りシンドバットの航海」「アラジンの魔法のランプ」など，下巻には「アリ・ババと40人の盗賊」「魔法の馬」などを収めました．［解説　西江雅之］

目次

目　　次

　ヘビの妖精と二ひきの黒犬

　シナの王女

　魔法の馬

　ものいう鳥

　アリ・ババと四十人の盗賊

　漁師と魔物
　　　解説　『アラビアン・ナイト』とわたし……西江雅之

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たつや]

有名なアリババ収録。他の千夜一夜物語もどれも面白い。

2017/02/25

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

子どもの頃に読んだ記憶があるのですが、類話になっている話やマンガ、ディズニーなどで、記憶がごちゃごちゃになっていました。改めて読み返すと、結末を忘れてたりしていたので良かったです。『ヘビの妖精と二ひきの黒犬』『シナの王女』『魔法の馬』『ものいう鳥』『アリ・ババと四十人の盗賊』『漁師と魔物』

2020/03/13

[G❗️襄]

「船乗りシンドバット」｢アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」など上下巻で16話集録。『千夜一夜物語』とも云われ、毎夜王様に読み聞かせるシェヘラザードの妖艶な語り世界に浸るには、この児童書では少々無理な注文。それでも読めば読む程、乾いた空気感や魔法もあって、アラビアの王国とイスラムの神秘世界が脳裏の隅々まで広がってくる。古風な筋書き故か、妙に新鮮で不思議な魅力に惹きつけられる。　私の今迄の記憶の『アラビアン•ナイト』は、ディズニー版で支配されていたのだと気付かされる。挿絵が雰囲気あって良い。

2025/06/20

[まさ]

アルハンブラと平行して再読。 アリババの話を読み返しました。千夜一夜物語はどれもおもしろい。

2018/08/02

[いのふみ]

神話や民話にある「野性味」が跳ねている。登場人物や展開にいちいち驚かされ、楽しい。ストーリーに起伏があったり、わかりやすく整理して説明してあったり、割とハッピーエンドが多かったり、必要なことを語り終えたらなるべく早くに物語を閉じたりと、語りにも意識が凝らされている。

2019/01/10