千年の独奏歌

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千年の独奏歌

  • 著者名:yanagi/波摘//六七質
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2016/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569830759

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内容説明

【あらすじ】「思い出した。この世界はもう、終わってしまったんだ――」街外れの坂の途中で目覚めたレコは、全ての記憶を失っていた。荒れ果てた大地。人が居ない世界。失われた世界の片隅で、レコは「魔法」を使い、土地の記憶を再構築、かつてこの土地で生きていた人間たちの記憶を辿る。そうして思い出したのは、「大切な人がいた」ということ。荒廃した世界で、「大切な人」を探すレコの旅が始まる――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白雪ちょこ

9
カイトの代表的な曲の一つであり、どうやって世界観を表すのだろうと首を撚っていたが、これは素晴らしい。 「赤い目のレコ」と呼ばれるロボットが、荒廃し、毒々しくなってしまった世界を歩み、自分と関わりのある人達との記憶に触れ、旅をしていく。 挿絵も繊細なタッチで美しく描かれており、人との関わりによって、ロボットなのに感情が激しく動いている描写もよかった。 荒廃してしまった世界の描写、そして自分とのバグの戦いによる描写なども、事細かに書かれている。 最後のオチは、涙なしには見れなかった。2022/04/02

龍華蒼流

2
「赤い目のレコ」という機械人形の男の子が主人公なのですが、私にはKAITO兄さんの少年版に見えました。完璧なオリジナルキャラクターが主人公のボカロ小説はどうしても抵抗があるのですが、今回はレコが主人公でも抵抗がなかったです。終わりの世界で人が残したモノをみることができるレコ。さまざまな人の想いが切なくも温かい話でした。……「マスター」に会えてよかったねといってあげたい。どこまでも真面目で誠実なレコが可愛かった。歌姫とマスターの関係にちょっと涙が。千年の独奏歌の雰囲気がよくでている良い小説でした。2016/09/18

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