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内容説明
目まぐるしく動いていく現代社会。何が良くて、何が悪いのかが見えにくい時代である。その混沌とした状況の中で私たちは生きていく重心をどこに置き、どう対応していけばいいのか、誰しもが悩み、考えるのではないか? 現代人の常識を覆すその独特の身体論が、スポーツ界をはじめ、各方面から注目をされている著者も、同様に考え抜いている。しかし、身体を通して見るその視点は、私たちが見過ごしやすい世の中の事象を鋭くとらえる。また、歴史の中で忘れられた古伝の術理から、常に新たな発想を見出すのである。本書は、前作『武術の新・人間学』から時を経てさらに進展した「『小よく大を制す』武術の復活」「相手の予測を外す無住心剣術」のような技の新たな展開はもちろん、古武術を通して見える日本の教育や科学への疑問までを、架空の人物との対話形式で著者が語り尽くすものである。人間の身体と思考が秘める未だ見ぬ可能性を示唆する一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Moeko Matsuda
8
途中までは気合を入れて読んでいたのだが…。身体の使い方などを語らせたら超一流の先生だと思うのだが、語り口がどう贔屓目に読んでも一方的で、個人的には受け付けられなかった。現実を見ているようで見ていない、という感じ。まぁ、実際に現実と摺り合わせながら生きていかなければならない立場ではないからいいのか。武術に興味を持つ立場から言えば、うねりを排せよという提案と、剣術はある意味で情報戦であるという見解は非常に勉強になった。そんなもんかな。現代の仙人の独り言。後半は完全に流し読みだった。買ってまで読む本じゃないな。2017/05/07
おじ
3
甲野先生がオウム真理教元信者の脱洗脳(ディプログラミング)をやっていたとは知らなんだ。苫米地英人先生みたいだな。2016/11/23
鳥義賊
3
NHKで放送された『SAMURAI SPIRIT』でみた甲野氏の動きがあまり衝撃的だった。かつての武芸の達人の動きを再現しようとする試みは、もっと分析・体系化されて普及されるべきだと思う。「体を割る」という感覚をどこかで体験できるといいのだが。2012/02/28
あ
1
あ2016/08/24
さきん
1
昔、剣道を習っていたが、 武道と言うより、スポーツの野球の素振りのように感じていた。本書は、実戦に立ち返って、武術を科学的に研究し、秘伝や紛い物扱いをされていた武術を解明し、さらに現在への利用を提案する内容となっている。このことにより私には、剣道の問題点がわかってきた。2015/07/04
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