内容説明
北極圏の氷の下から姿を現わしたヴァイキング船。その船内からは、驚くべき積み荷が発見される。それはヨーロッパのものではなく、アメリカ大陸のものと思われる遺物――アステカやマヤなど、中米の滅び去った文明の品々だった。ヴァイキングは、アメリカ大陸と交流があったのか? 調査を進めるファーゴ夫妻は、メキシコで栄えた都市国家トルテカの存在にたどり着く。だがそこには、二人への復讐に燃える仇敵の罠が迫っていた! 葬られた歴史の謎を解き明かす、巨匠の歴史冒険ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
115
後半では、アル中・やく中の古代研究家が出てきてその治療などの話もあったりします。さらに情報が流れて裏切り者がいたりということで舞台はトルテカ神殿へと移っていきます。最後はいつもながらの決着ですが悪いものがまだ生き残ってさらに他の場所で対決ということになるのでしょう。大きなエメラルド(グレープフルーツよりも大きな)ってどれくらいの価値があるのでしょうか?2019/08/19
ぽろん
28
富豪夫妻のトレジャーハンターのシリーズ物とは知らず手に取ったが、問題なく読了。下巻では、因縁のライバルとの命のやりとりをする銃撃戦を制するシーンもあって、宝探しゲームを堪能した。次巻はソロモンの秘宝を追って、なんと日本が舞台になるとか。読んでみようかな。2018/03/30
Richard Thornburg
15
感想:★★★★ 下巻に入ってから、ファーゴ夫妻に似合わないような泥臭い場面とか(笑)裏切り者の存在とか、遺跡に仕掛けられている罠の存在感とか・・・ 今までこのシリーズにはなかった表現方法もたくさんあってお腹いっぱいになれるかも。 個人的にはかなりインディ・ジョーンズの匂いを感じたのだが(笑) 張られていた伏線のうち、ジェイナスとの最終決着はまだついていないし、ラズロの絡ませ方も面白い。 今度は是非ともレミをボヤかせながらラオスで。2018/01/05
中島直人
7
(図書館)読了2019/04/07
ゆーぼー
6
歴史に造詣の深いレミの優れた推理力と、サムの行動力の相乗効果が、古代の謎を紐解いていくストーリーの仕立ては、回を重ねる度に熟成しているようだ。 それにしても、このカテゴリーの作品では、数多くの作家が戦いの場所として地下空間を舞台にしているのは何故だろう? シリーズ次作では、東京も舞台になるらしい。 取材に来たカッスラーを見かけたら、丁重におもてなししよう(笑)2016/09/17