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内容説明
この道の先はどこに行くのか、この轍の先には何があるのか……。誰にでも「その先」が気になって、プチ冒険した子供時代があったのではなかろうか。その渇望を持ち続けたまま大人となり、日本中世界中を旅して追いかけてきた著者が、思い出と知識の宝箱から紡ぎ出す、44の鉄道トピックス。本書の小さな箱のふたをあければ、どれかひとつでも、少年少女時代の鉄道にまつわる懐かしい思い出のドアが、きっと開かれるはず。
杉崎行恭(すぎざきゆきやす)
昭和29年(1954年)、尼崎生まれ。伊丹空港のプロペラ機の音を子守歌に育ち、根っからの乗り物好きに。東京写真大学短期大学部卒業後、暗室マン、修学旅行の写真屋等を経てフリーに。以後、鉄道・航空・旅行雑誌のカメラマン・ライターとして国内外を巡る。著書に『駅舎』(みずうみ書房)、『日本の駅舎』『駅舎再発見』『駅旅のススメ』『駅旅入門』(以上JTBパブリッシング)、『毎日が乗り物酔い』(小学館)、『百駅停車』(新潮社) など。共著多数。
目次
第1章 はじまりの箱 Invention & Origin
第2章 建築と構造物の箱 Architecture & Construction
第3章 旅と風景の箱 Journey & Landscape
第4章 アートとファッション・スポーツの箱 Art,Fashion & Sports
第5章 メカと車両の箱 Mechanism & Vehicles
第6章 モノの箱 Tools
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
56
海外の鉄道事情まで範囲を広げた雑学。鉄道のルーツから書き起こされているため、ちょっとした肩透かし感があったが、著者曰くレールフェチであれば、それも納得。宮脇俊三編著の作品にも関わった、羨ましい経歴。駅舎の標準設計図があったことを知るにつけ、地元の特急が停まらない駅が、トイレが別棟ということも合わせてそっくりで、かなり古い駅であることを再認識。秩父鉄道の貨物列車を運転する運転士の話はとても興味深い。よし『電車の運転』を再読しよう!2021/07/25
へくとぱすかる
19
鉄道に関するマージナルな事項をとりあげた、珍しい本。この新書シリーズ自体が、ふつうの鉄道本では取り上げない話題を多数あつかっているので、その中のさらに精選された極めつけと言うべきだろうか。京都の車石、姫路モノレール、阪急・南海の駅そば、さらには高山彦九郎の銅像まで。撮り鉄にも乗り鉄にも、ちょっと縁がなさそうな(しかし、マニアックな視点からは重要に思える)話題が満載。オーストラリアの、延々と続く直線は気になっていたが、あまり詳しい記述を見たことがなく、著者の乗車体験記はすごく新鮮だった。2014/09/06
たか
10
スイッチバック、駅蕎麦、文字、踏切、スタンプなど。2015/03/25
ことぶき あきら
3
鉄道マニアには乗り鉄(鉄道に乗車することが好き)、撮り鉄(鉄道写真)、模型鉄(鉄道模型が好き)などのジャンルがありますが、この本は線路マニアの著者が書いた本です。したがって、内容は線路や索道、廃線跡やレールの話が中心です。書名の通り、線路まわりの話です。それに気づかず、書名の「線路」は単に鉄道の比喩であると思って読み始めた乗り鉄の私にはちょっとしっくりこない内容でしたが、言うまでもなく、それは本と著者の責任ではないのです。2020/05/02
映画屋
3
図書館。楽しく読めました。2015/04/04