交通新聞社新書<br> 北の保線 - 線路を守れ、氷点下40度のしばれに挑む

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交通新聞社新書
北の保線 - 線路を守れ、氷点下40度のしばれに挑む

  • 著者名:太田幸夫
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2016/08発売)
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  • ISBN:9784330232119

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内容説明

平成23年3月11日に発生した東日本大震災でも、線路をはじめとする鉄道施設の大規模な被害があったことは記憶に新しい。その復旧の最前線で活躍しているのが保線員という名のプロフェッショナル集団だ。本書では、過酷な自然環境の北海道の大地で、貴重なライフラインである線路や鉄道施設を守る保線員たちの仕事を紹介する。長年、北海道で保線に関わった著者ならではの歴史的エピソードも満載だ。

太田幸夫(おおたゆきお)                                  
昭和13年北海道新十津川町生まれ。国鉄入社後、部内教育で大学教育(2年間)修了、東大工学部委託研究員(1年間)として学ぶ。その後、主に東京と北海道各地域に勤務。小樽保線区長、JR北海道工務部(初代保線課長)、JR北海道関連会社などで保線に携わる。現在「札幌啄木会」代表。著書に『レールの旅路』『啄木と鉄道』『北海道の鉄道125話』などがある。

目次

第一章 保線に必要な軌道の知識(1)
第二章 保線に必要な軌道の知識(2)
第三章 北国の保線技術
第四章 雪や“しばれ”と闘う保線員
第五章 保線と事故・災害
第六章 保線の思い出・エピソード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

28
保線に係る技術的な話から書き起こされていて、普段目にしている自宅付近の保線作業の理解が進んだ。継目のないロングレールの伸縮調整機能に得心。凍上による地盤隆起への対応は北国ならでは。副題にある「氷点下40 度のしばれに挑む」記述は物足りなく感じたが、厳冬期への対応を中心に一年が回る冬の保線員の苦労が伝わってくる。2016/07/26

やまほら

3
ずっと北海道で保線に携わっていた著者。初めの「保線に必要な軌道の知識」は若干技術的だが、後は読み物として興味深く読める(もう少し突っ込んでも、と思うところもあるが)。読みやすさは、著者が単なる専門家ではなく、「啄木と鉄道」という著書があることによるのだろう。ただ、この本が出た2011年より後、北海道では保線関連の不祥事が頻発した。著者はこのことを、どのようにとらえているのだろうか。2015/09/27

rbyawa

1
e222、北海道という特殊な環境における保線の話、というより、基本的に鉄道マニアの人でも保線の知識がある人が限られる結果、かなりのページを割いて保線そのものの話になっていたんですが、いろんな意味で致し方ないことだと思いますw 雪との戦いはもちろんあるんだけど、しかしそれ自体は言葉で説明するとほんの少しになるんだなぁ、とか、レールが「ぐにゃっ」と歪む光景を異様なものだと思ってましたがままあることなんだよということも理解。そういや最近いろいろ話題になってましたが…やっぱり環境上仕方のない部分もあったんだよね。2014/08/10

Teo

1
最近の保線技術と言うよりは筆者の北海道の国鉄時代・JR時代の経験談による保線の話。まあ確かに北海道は半年間は本州と同じ保線は出来ませんね。年間で計画的にやるしかない。それにしても本当に大変な仕事。2012/03/29

たけふじ

0
保線に関する知識の部分から始まる。「スラブ軌道」とか「カント式」とか、聞いたことはあるけど意味を知らない単語が多く勉強になった。後半は北海道で「保線屋」をする苦労憚。今季、留萌線の積雪が多く運休が多いが、実際どう除雪をしているかしれたのは収穫だった。よく聞く「分岐に雪が詰まり運休」も、防止策を読むと厳しい気候の中鉄道を走らせる努力に恐れ入る。それにしても「軌道が広がることで車輪が軌間内に落ちる脱線事故は、保線の恥と言われてきた」(p42)か…レール幅改竄を筆者はどんな面もちで見ていたんだろうか。2017/12/24

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