内容説明
<p>「環境ホルモン」
すべてはこの1冊から始まった</p><p>初版刊行から5年。原著者による3章分の書下ろしと、日本の現状に関する解説を追加し、増補改訂版として刊行。</p><p>※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。</p>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
88
Audiobook。奪われし未来の正体、それは内分泌撹乱による生殖異常。所謂、環境ホルモンの人体への巧妙な侵食機構と生物兵器並みの毒性に絶句する。性ホルモンとは体内の情報伝播物質であり、胎児期の一次性徴での性形成を制御する。生殖異常を誘発するホルモン濃度は極微量。環境ホルモンとは難分解性の性ホルモン代替物質であり、母体の蓄積物が胎児に影響する。また一次性徴はセントラルドグマ同様、生物普遍の機構であるため、人のみならず生態系全体に環境ホルモンの蓄積と胎児期の濃度異常による生殖異常をもたらす。2019/08/14
佐島楓
66
環境ホルモンやダイオキシンという言葉をほとんど聞かなくなったが、それらの危険性を指摘したのがこの本であった。男女共に戦慄する内容であり、現在の研究の進捗状況を知りたいと思う。最近でもプラスチックのペレットに関する報道はあったが、あくまで動物が飲み込んで死んでいるという文脈だった。こういった内容が忘れ去られることがあってはならない。2018/10/15
たまきら
36
この本を読みながら、かつて日本が「環境ホルモン」研究で一歩抜きんでいたのだ…と苦く思い返した。けれどもいつからかこの問題は「根も葉もない勝手な憶測」とされ、キワモノ扱いされ発言力を失っていったーそして今、日本は高齢化が最も進んだ国として知られている。そこにはもちろん社会的要因もあるだろう。けれども、プラスチックなど化学的汚染による不妊・胎児への影響がゼロとは言えないと思う。もっと学ぶべき分野だと思うー現在、本の企画進行中です。2024/11/16
そんれい
14
レイチェル・カーソンが『#沈黙の春』で合成殺虫剤が人体を汚染する経緯を詳細に記した。この本は、カーソンの志をつぎ、合成化学物質がホルモン分泌系の作用をどのように撹乱しているかを、コルボーンが解明していくように語られる。便利な化学製品や食べ物に対する問題意識をしっかりと持って、商品として販売していても安易に購入して使用したり食したりしないようにしなければ。2020/02/11
デビっちん
7
合成化学物質が生物の内分泌系を撹乱する。生殖器異常の増加、常軌を逸した交尾活動、雄雌同体現象、減少し続けるカワウソ等、一見何の関係もなくバラパラに見える生態系の異常は、体内の重要なメッセージを合成化学物質によってかき乱されていることに気づかされる。残留性の高い化学物質が、組織内に濃縮され、食物連鎖の頂点へと登りつめるにつれ、その蓄積量を指数関数的に増やす。遺伝子情報も大事だけど、成長過程で脳に供給されるホルモンも大切なんですね。読んでて恐ろしくなった。食物連鎖の頂点に立つ身として、何の食べ物を選ぼう?2015/11/18
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