内容説明
岩波文庫『君主論』を翻訳した河島英昭氏監修のもと、イタリア語の原典をベースに、『君主論』の勘所を図解とともに、丁寧に解説した名著入門。
果敢に行動し運命をねじ伏せよ、
恐れられつつも、憎悪や軽蔑を買ってはならない、
追随者のおべっかや甘言に惑わされるな、
人びとの支持こそが最大の武器だ--。
発表から500年が過ぎた今も多くの指導者に支持されている戦略・リーダー論のエッセンスを、図解入りで徹底解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
81
マキアヴェッリは徹底的に人を信用してないな。先日読んだ「アメリカ陸軍のリーダーシップ」とはえらい違い。ただ中世のフィレンツ共和国と現代のアメリカでは全然違う。前者は自前の軍隊を持つことができない「商人」、後者は「世界最強の警察官」。フィレンツ共和国ではいざ戦争の時に傭兵軍が真面目に戦ってくれるかどうかが怪しい。君主論は古典中の古典として捉えられているが、これだけ読んでリーダーシップ論を語っても片手落ちになるだろう。時代背景の理解が必要。 https://bookmeter.com/books/5874232017/05/17
やまやま
9
概説書であり、地図は便利であった。ポンチ絵もまあまあだが、結局本文を読んで参照せざるを得ず、本文もかなり易しく書いてあるので、活用する場面は少なかった。さて、パート2からパート5までは、君主論自体の要約を試みる。総計49項において原著の主張とともに、前後の歴史やその当否などをまとめている。矛盾した主張が並置されているのは良く知られたことのようで、フリードリヒ二世の批判もついでに要約版で付いている。一つ付言すると、書中「君主経国策」訳者の吉田彌邦氏の言とされる北条早雲、武田信玄、織田信長の評価がある。2020/11/23
ゆうちゃん
2
君主論と本書を読めば理解が進むこと間違いなし。2021/11/09
ひろし
2
なかなか簡潔にまとまっていてわかりやすい。君主論は権謀術数の教科書ではない。徹底したリアリズムで国を治める方法を説いた本だ。反乱分子が生まれる土壌や、中立を守る愚など、現在でも参考になることは多い。巻末にフリードリヒ大王の君主論批判が載っていて、それもまた面白い。ハプスブルクの宝剣でもフリードリヒ大王は超かっこよかった。経済政策は君主論では述べられてはいないが確かに重要なこと。フリードリヒ大王のことが書かれた本も読みたい。ただ、元々メディチ家に献上する本だしここで経済政策を語る必要はなかったのかも?2017/07/24
カイザー
1
初歩の初歩的な本だと思いますが、君主論に全く知識がない自分にとってはわかりやすくてよかったです。最初の方にマキャベリさんの人生が年代別にまとめられていて、この人がどういう立場でこの理論を打ち立てたのか、内容と繋がりが持ちやすくなりました。2019/02/17
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