ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー

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ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー

  • ISBN:9784140817025

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内容説明

生物の設計図、遺伝子。そこに書き込まれたすべての遺伝情報が、ゲノムだ。
この驚異のテクノロジーは、ゲノムを“編集”することで、遺伝子を、そして生物そのものを変える。
食料・エネルギー問題を解決する品種改良。根治できないとされてきた難病の治療。デザイナーベイビーという新たな課題。
遺伝子を自由に操作する――。ゲノム編集は、SFの世界を現実のものとした。
本書は、次のノーベル賞候補と目される、この技術のメカニズムと最新成果を、国内外の研究者への取材を基に明らかにする。
これは複雑な生命現象に、進化を続ける科学技術が対峙する瞬間を目撃したジャーナリストによるレポートである。

◆『NHKクローズアップ現代』の書籍化。
山中伸弥氏による序文と、ゲノム編集の国内における第一人者・山本卓氏(広島大学教授)へのインタビューも収載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

292
ゲノム編集というのが、今テクノロジーの1つとして出てきていることを知った。クリスパーキャス9の特許、識者へのインタビューなどが面白いものがあった。こういう技術が病気、食糧難に対応できるのか楽しみだ。2017/08/20

マエダ

56
クリスパーキャス9やその他の技術しかり、間違いなく大波に乗ってゲノムの時代がくるので、何をしたらいいのか考えておこうと思う。2018/10/13

おさむ

44
山中伸弥教授の序文が全てを物語っている。2010年を過ぎて遺伝子操作の技術に大幅な技術革新が起きた。それが狙った遺伝子を改変できるゲノム編集。簡単で成功率が高く、色々な生物に適用できる。遺伝子組み替えとの違いは、その速度。既にHIV患者やガン治療などで臨床実験の段階という。もうDNAは神秘的なものではなく、デザイナーベビーといったSFの世界は現実になりつつあるんですね。うーん、もう怖れてばかりいてはダメな時代なのかもしれません。 2017/05/13

なると

43
先日ゲノム編集されたトマトが国に受理されたというニュースを見た。何年か前にゲノム編集されたムキムキのマダイを見てキモッて思ったが、いよいよ食卓に出回ってくるのか。そして開発者がとても笑顔だった。自分達の研究は社会の役に立つという誇りをお持ちの様だ。これはゲノム編集について理性的にならねばと読む◆ゲノム編集で遺伝子を壊しただけであれば自然界で起きている突然変異と同じだから、別の遺伝子が組み込まれている遺伝子組み換え食品より安全だと多くの研究者は考えてるらしい。うーむ。とはいうものの、長い時間をかけて摂取→2020/12/20

樋口佳之

39
unlimitedで読めるノーベル賞関係本。何が画期的なのか読めました。/ゲノム編集の技術革新は続いている。複数の遺伝子を同時に変化させる技術開発も行われている。特にクリスパー・キャス9は一度に複数の遺伝子を改変することが得意な技術だとされている。ブタを使った実験では、一度にねらった六〇か所以上の遺伝子を同時に改変できたという報告がされた。/突然変異を加速させただけとの話もあるけども、こういうのは自然には無いのではと思いました。2020/10/08

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