中公文庫 ゾディアック計画 セクメトIII

著者名：太田忠司【著】

中央公論新社（2016/08発売）

• ISBN：9784122062641

内容説明

都内で連続殺人事件が発生。遺体は頭部を切断し、星座を象ったオブジェにすげ替えられていた。警視庁特殊犯捜査係へ異動となった和賀は「ゾディアック」を名乗る犯人を追う。だが捜査の過程で、思いもよらぬ人物に犯人の魔の手が迫る。殺戮の連鎖を止めるべく、最強女子高生・夏月が再び立ち上がる――。シリーズ堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Bugsy Malone]

シリーズ完結篇。前2作を読み終え、続く展開と本書の｢ゾディアック計画｣なるものに胸躍らせていたけれど、回収不足もあったりあのゾディアックを引き合いに出してそんな事？と思ってしまう程こじんまりと収まってしまった。登場人物にもそれぞれに魅力を感じ、読んでいて凄く面白いのに、広がりを活かしきれていないというか、上っ面で終わってしまったというか、何だかとっても残念。何でもっと深く描かなかったのか、ほんっとに勿体ない気がしました。

2022/03/07

[ゆう]

図書館本。セクメトシリーズ完結編。頭部を切断された遺体、その首には星座のオブジェが乗っていた。って、このシリーズ全3作だったんだ！知らなくてビックリしたわ。異様な状態の遺体におおっ“研究者”か！てテンションは上がる。和賀さんの洞察力推理力素敵。今までで一番かっこよかったな、前半。夏月がなかなか出て来なくて、このまま話題に出るだけで出番はないのかと思って焦った。いや、表紙はがっつり夏月だからそれはないか。それにしてもこの結末で終わりなのね。なんかもったいないなぁ。新セクメトシリーズとかで復活しないかな。

2016/07/29

[み]

さくさくと♪なんだか呆気ないような(^^;読みながら昨日読んだお話しと根本は同じような違うようなとモヤモヤ、読むタイミングを間違えた(>_<)

2019/03/28

[たち]

壮大な話だったわりに、最後が呆気なかったかな～と思いましたが、強くてカッコいい夏月を、十分に楽む事ができました。是非、成長した夏月の復活編を読んでみたい！和賀さんとの再会編を読んでみたい！

2017/08/17

[きょん]

セクメト完結とはちょっとびっくり。リサーチャーの一部が暴走する連続殺人事件を刑事達が追いかける前半の方が個人的には好みかな。夏月ちゃんは日本のなかにいるより、世界の危険地域にいる方が生き生きしそうな感じではあるけど、色々見てきた上でどう変わって行くのかが見てみたい気がする。

2016/07/02