内容説明
「わたしを壺にして、側においといて」。癌に冒されて逝った最愛の妻を骨灰磁器(ボーンチャイナ)として遺した男。一周忌を過ぎ、男の前に現れた女性は、その壺に戸惑いを隠せない。表題作のほか、会社の上司との愛と別れを描く『マリッジリング』、手の移植手術から過去の女を振りかえる『握る手』など愛と性を抉(えぐ)る珠玉の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
27
「泪壺」はしずかな怖さがある話でした。自分が主人公の立場なら妻の頼みは受けないと思います。その他の別れ話はさらりとしていました。2024/02/12
来未
21
全6話からなる短編集。短編集は表現が研ぎ澄まされていて読んでいて印象に残りやすい。それ故に表題作でもある「泪壺」は特に印象に残り狂気的に感じた。動物の骨を使って作るボーンチャイナ。若くして亡くなる妻の願いから作られた妻の遺骨で作られたボーンチャイナを起点に主人公である元夫に巻き起こる不思議な出来事を素直に捉えれば亡くなっても続く妻の思いは純粋でもあり狂気的であった。また他の作品では日常の些細な事で人の思いは簡単に180度ひっくり返る事実を突きつけられた思い。心地よいと思っている関係も簡単に崩れてしまう。2023/10/12
十六夜(いざよい)
5
「泪壺」「マリッジリング」「後遺症」「春の別れ」「さよなら、さよなら」「握る手」を収録した短編集。骨灰磁器…美しいようでちょっと怖いな。自分が死んだら伴侶にはさっさと次の恋をして笑ってて欲しいかな。読み易かったけど、全体的に薄い内容だった。2015/01/01
いけ
4
男に都合いい女ばっかりが登場してる。2013/05/24
はな
3
面白かったです。解説の『女性の目で異型な男を凝視している』という表現になるほどなぁと思いました。恋をするとその人のことに夢中になって四六時中考えたりもするけど、ひょんなこと(でもそれが重大なことだったりもする)から一瞬で冷めたりもするよなぁと個人的には共感できる部分も多かったです。2023/04/15
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