内容説明
一介のKGB職員から「皇帝」となった男が望むものとは? 今も謎に包まれるロシア大統領の“正体”を米研究機関の第一人者が6つの側面──「国家主義者」「歴史家」「サバイバリスト」「アウトサイダー」「自由経済主義者」「ケース・オフィサー(工作員)」から徹底分析。計り知れない男プーチンを正しく恐れるための決定版。 ※単行本に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
24
2段組で500P、流石に読み応えがある。ロシアがプーチンのワンマン国家だというのがよくわかる。彼の引退後はどうなるのだろうか。2021/06/07
sakadonohito
14
少し前の本。ここで述べられているのは2014年のクリミア奪取の件まで。だが現在のウクライナ戦争はその延長ということが感じ取れる。1.プーチンは目的を達成するために十分な準備をする。2.プーチンは目的を達成するためにどんな手も使う。3.ロシアは歴史的に勝つまで止めない、当然プーチンもその気質を持っている。4.プーチンは西欧+米国との考え方の違いをあまり理解していないし理解しようという気がない。5.国内の影響力のある人はだいたいプーチンに弱みを握られている。6.プーチン=株式会社ロシアのワンマンCEO。2023/04/24
ケニオミ
10
今後の北方領土問題の帰趨を考えるために手にした本ですが、内容の充実さにグイグイと引き込まれてしまいました。帯の佐藤優氏のコメント「これからはこの本がプーチンロシアの教科書になる」というのは正解でしょう。内容ですが、プーチン氏を6つのペルソナを使って読み解こうとしています。説得力がありました。物事を戦術的に考え、ロシアの地位と守り抜くことを最優先に考えており、そのためにはいかなる手段も使うプーチン氏、侮れません。良きにせよ、悪しきにせよ、ロシアの地位死守のためには彼の存在は必要不可欠でしょう。2017/01/08
紙狸
8
2016年刊行(原著は15年)。プーチンについて勉強しようと読んだ。2014年のクリミア併合で、プーチンという謎がクローズアップされたのだろう。プーチンが持つ6つの側面、「国家主義者」「歴史家」「サバイバリスト」「アウトサイダー」「自由経済主義者」「ケース・オフィサー」について詳細に記述する。最後のKGB工作員の側面はよく指摘される。「サバイバリスト」というう指摘が新鮮。「常に最悪の状況を予想し、準備を進める人」という意味だ。父親がレニングラード包囲を体験しており、プーチンの思考にも影響しているという。2020/09/13
田中峰和
7
下層労働者の息子だったプーチンが、47歳の若さで大統領になれたのはなぜか。彼がKGBの工作員だったというのがミステリーを解くカギなのか。レニングラード大を卒業後、KGBに勤務し、33歳で東ドイツに派遣され、40歳でサンクトペテルブルク副市長。この時代、食糧取引の汚職を追求されるスキャンダルがあった。ここで確立した手法がエリツィンに認められモスクワに赴任、わずか3年後に大統領代行に指名された。ちなみに汚職事件の法的バックボーンを担ったのがメドベージェフで、彼を追い詰めたサーリエ女史は心臓発作で亡くなった。2017/03/05
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