ちくま新書<br> 就活エリートの迷走

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ちくま新書
就活エリートの迷走

  • 著者名:豊田義博【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2016/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480065858

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内容説明

エントリーシートを綿密に作りこむ。面接対策をぬかりなく講じる。まるで受験勉強に勤しむような努力をして、超優良企業へと入社していく「就活エリート」。新卒者の勝ち組たる彼らが、いま、多くの職場で、戦力外の烙印を押されている。「スター願望」ともいうべき偏狭なキャリア意識に自縄自縛となり、スタートラインでつまずいているからだ。採用試験では高い評価を得たはずの就活エリートが、なぜ、入社後に迷走するのか? リクルートで長年にわたって就職情報に携わり、採用現場の表と裏を熟知する著者が、就活のあり方と若者のメンタリティを分析する驚愕のレポート。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

34
仕事柄、卒業生から、大学での「就活」の苦労話が耳に入ってくる。そこで手に取った「就活」本の一つ。筆者はリクルートで情報誌の編集に携わってきた。大学生の視点ではなく、企業や社会の構造から現在の「就活」の問題点を挙げ、企業への提言も多く含まれている。「何をやりたいか」ではなく「何ができるか」が大切なんだと思う。自分が学んだことが生きない職場もあるだろうし、新しいことに挑戦しなければならない場面も多い。そこで「それはできません」と言ってしまっては、それこそ「おしまい」であることを若者たちには強く訴えたいと思う。2011/08/07

鬼束

8
何でもかんでもエントリーシートを書かせられることで、入職後実現できるかも定かではない虚構の「やりたいこと」、「なりたい自分」を思い描かされた末に、働き始めると「私のやりたいことはこんなことじゃなかった。」と現実のギャップを思い知らされて、すぐ辞める若者が生み出されるという負のサイクル。コミュ力至上主義、面接重視の採用形態が跋扈するが故に地道に努力できる人間が割りを食う、不憫な現状。無から有を創造できて、リーダーの資質を備えるような人間ばっかり取っても、うまく回らないよという話2017/03/18

ステビア

8
夏に読んだことを忘れてもう一度借りてきた。いい本!2014/04/18

けんとまん1007

8
職場で人事として初めての採用活動を行ってみて、いろいろ疑問が残ったこの1年。一方で、娘がまさにこれから就職活動に。現在の状況に至る経緯や、現在の状況・問題点などが、わりとわかりやすく書かれていて、自分の疑問や考え方に近い部分も多かったように思う。所詮、想像と現実との大きなギャップがあり、そんな中で、いかにして対応していくかに尽きる。採用する際の判断の基準や、合同説明会や会社説明会の位置づけ、内容も少しずつ変えていこうと思っている。2012/09/23

ふぇるけん

8
就活もこれだけ情報が氾濫しているとマニュアルから抜け出す方がたいへんだろう。そういった意味では今の若者に同情する部分もあるが、著者が言っている通り、自分のやりたいことは仕事の先に見えてくるものだから、会社に入ったら割り切って目の前の仕事に一生懸命取り組んで欲しいと思う。2011/05/11

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