集英社文庫<br> お伊勢ものがたり 親子三代道中記

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍
  • Reader

集英社文庫
お伊勢ものがたり 親子三代道中記

  • 著者名:梶よう子【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 集英社(2016/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087454574

ファイル: /

内容説明

密書を携え、伊勢参り!? わけありの武家の女三人は、それぞれの思いを抱え、頼りない案内人のもと、伊勢へといざ出立。旅も人生も山あり谷あり、風雨あり。巾着切りの若い女、不審な行動をとる老いた浪人者、犬を相棒にした抜け参りの子ども……。いくつもの出会いが祖母の、母の、孫の人生を変えていく。江戸から伊勢への百十四里の珍道中。心がほっとあたたかくなる長編時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

25
時代は違うけれど、旅に(出張含む)出た時は、旅ものが読みたくなる。今回の旅に連れてきたのは、弥次喜多ならぬ、三世代の女性の伊勢参りのおはなし。名脇役の数々にも恵まれて楽しい仕上がりでした。満足です。2017/08/18

ドナルド@灯れ松明の火

16
なかなか面白かった。新米の御師手代が武家祖母・はは・娘三代のお伊勢参りを引率するが、途中で起きる様々な出来事・事件を通して女三代と手代が成長していくほのぼのとした話。お薦め2021/11/06

もも助

13
道中記としては楽しい。特に昔住んだことのある三島あたりの情景は懐かしさでいっぱいになる。人生とは旅のようなもの。言い古されてきたことかもしれないが、伊勢までの間にしみじみとそんな気持ちにさせられる様々な人との出会いがある。瀬尾長十郎の仇討の結末には心揺さぶれれた。ただ、旅の主人公である女性3人にも久松にもあまり魅力を感じられなかったのが残念。与一の生き生きとした姿だけが心に残っている。歩き旅をしてみたくなった。2016/10/14

タツ フカガワ

12
伊勢神宮の御師の手代久松を案内役に、母のまつ・娘の香矢・孫娘雪乃三人の初めての旅はお伊勢参り。香矢は京にいる夫への密書も携えていた。道中で出会う人たちとの人情話がいい。なかでも錺職人のエピソードには思わず涙。エピローグの久松のモノローグも良い余韻となりました。2018/04/22

リュウジ

9
★★★☆☆ 伊勢神宮の隣、おかげ横丁の中にある博物館で見た光景がそのまま小説になった感じ。当時の旅の様子や伊勢に参る人々の喜びや大変さが伝わってくる。母、子、孫の女3人の旅に新米の御師が先導役になって、出会いあり、別れあり、事件あり。ただ、小説としては前半はちょっと軽め。最後のところでぎゅっと濃厚な話になっていたからちょっと残念。でも、読んでいて同じように、東海道を歩いて旅したくなったから、いい小説なんだろうな。あとから思い出して、味わえる小説のような気がする。2016/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11031980
  • ご注意事項