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内容説明
何も起こらない、平和で平穏な日常。些細なトラブルは起こっても、それが表に出てくることは決してなかった。 まるで誰かに作られたかのような、穏やかな日々。しかしその平和が、本当に人によって作られたものだったとしたら――。「WARD」で連載された「しかしなにもおこらなかった」「英雄の親」そして表題作「平和な学校」を加えた連作が単行本で登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
16
表題作は一読目で混乱し、カバー下のクラスメート一覧を見ながら再読。何度読んでも平定者の存在が不気味だ。「英雄の親」は親だって子供に無償の愛情を注ぐことばかりは出来ないし、親が愛してくれるのも当然ではないのが既に分かっている年代の人が読むとなおさら感動するんじゃないかなあ。2016/07/29
へへろ~本舗
5
最初の話は登場人物が多くて何が何やら誰が誰やら…2016/07/27
タケ
4
エライもん読ませられた(良い意味で)。頭ん中掻き乱されるやつ。漫画なんやけど漫画の範疇越えてるやつ。正解が無いやつ。平定者、悪い冗談のようなシステム。フィクションだけど、何かが狂った最近の教育現場の不安定さを見るに、冗談とも言い切れない、間違ってはいると分かりつつも受け入れてしまいそうな現実味を感じる。でも問題が表面化しないよう務める平定者の行為それ自体に異を唱える真理みたいな子が出てくるのも当然の帰結。結局堂々巡り。問題は摘んでも摘んでも生えてくる。負の連鎖は止まらない。エライもん読ませられた。2018/11/09
うさぎや
3
奥底の方でひやりとするような感覚。2016/07/28
とめこ
2
お久しぶりなキッサン先生の短編集。ヲチコチも大好きだけど、キッサン先生はやっぱり短編の方が好きだなぁ。今回も面白かった。「しかしなにもおこらなかった」は淡々と書かれる学生の日常の中に度々不穏な描写が入ってて、この先どうなっていくんだろうとハラハラしながら読んだ。ぞっとしたけど色々考えさせられるお話でした。登場人物の多さにはちょっと苦戦したけど。個人的には「英雄の親」の方が好きです。2016/07/28