内容説明
王国と大公国の争いの隙間を縫い、“絶華十剣”のひとりソーロッドを従者としたリューインが向かうのは、レハール公国の都イリヤスハール。そこにリューインが求める神剣の一振りがあるようで――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
16
ソーロッドを従者としたリューインが次に向かったのは、背徳の貴公子ミクローシュが支配するレハール公国。一方で神剣とソーロッド奪還に向けてかつての仲間が送り込まれる第二弾。独立への不穏な空気を隠そうともしないミクローシュと、その懐に飛び込みながら辛辣でマイペースなリューイン、そんな彼がからかいながらも妙にこだわるソーロッドの存在。彼の旅の目的の先にあるものや、明かされてゆく記憶喪失前のソーロッドとの因縁が気になるところですが、一言では言えない二人の微妙な距離感がどう変化してゆくのか、次巻がとても楽しみですね。2016/07/22
真白優樹
7
探し求めた神剣を手に入れる為、怪しい地方領主の元に赴く今巻。―――笑う虎は暴虐のままに蹂躙する。暴虐の独裁者の領地はリューインの好き勝手に巻き込まれ大きな嵐に巻き込まれ荒らされていく。自由奔放なその旅路の中、見えてくるのはソーロッドとリューインの過去の関係の一端、そしてリューインの本当の目的。精神面での未熟を曝し高潔な精神故にもがくソーロッド、そんな彼女を傷つけられた事に本気で怒り領主を蹂躙、壊滅へと追い込むリューイン。世の中を弄ぶ彼らの旅路は果たして次はどこへ向かうのか。 次巻も楽しみである。2016/07/26
村人
5
リューインがソーロッドを旅の従者に引き連れる真相が徐々に明かされていくなかで、ソーロッドの記憶を取り戻した先に何が待ち受けることになるのか、その分岐点にたどり着くまでこの物語を追い続けたくなる。2016/07/23
天涯
5
ベテラン作家ならではの安定した出来。心配なく読める。他作品に比べて灰汁が強い印象はあるが、問題は無い。ヒロインがアホっぽいのもこの作家の特徴だが、このヒロインもしっかりと成長してくれるのだろう。2016/07/22
HANA
4
シリーズ2作目。主人公とヒロインの関係性がちょっとずつ良い感じになってきているのでこれからが楽しみ。にしても主人公の底の見えなさが良い。2016/08/25