講談社現代新書<br> ユーミンの罪

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講談社現代新書
ユーミンの罪

  • 著者名:酒井順子【著】
  • 価格 ¥1,023(本体¥930)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2016/07発売)
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  • ISBN:9784062882330

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内容説明

ユーミンの歌とは女の業の肯定である――ユーミンとともに駆け抜けた1973年からバブル期の時代と女性達を辿る、著者初の新書。ユーミンが私達に遺した「甘い傷痕」とは? キラキラと輝いたあの時代、世の中に与えた影響を検証する。 ※本書は「小説現代」2012年1月号~2013年8月号に連載された「文学としてのユーミン」を改題、大幅に加筆したものです。

目次

1 開けられたパンドラの箱 「ひこうき雲」(一九七三年)
2 ダサいから泣かない 「MISSLIM」(一九七四年)
3 近過去への郷愁 「COBALT HOUR」(一九七五年)
4 女性の自立と助手席と 「14番目の月」(一九七六年)
5 恋愛と自己愛のあいだ 「流線形80」(一九七八年)
6 除湿機能とポップ 「OLIVE」(一九七九年)
7 外は革新、中は保守 「悲しいほどお天気」(一九七九年)
8 “つれてって文化”隆盛へ 「SURF & SNOW」(一九八〇年)
9 祭の終わり 「昨晩お会いしましょう」(一九八一年)
10 ブスと嫉妬の調理法 「PEARL PIERCE」(一九八二年)
11 時を超越したい 「REINCARNATION」(一九八三年)
12 女に好かれる女 「VOYAGER」(一九八三年)
13 恋愛格差と上から目線 「NO SIDE」(一九八四年)
14 負け犬の源流 「DA・DI・DA」(一九八五年)
15 一九八〇年代の“軽み” 「ALARM a la mode」(一九八六年)
16 結婚という最終目的 「ダイアモンドダストが消えぬまに」(一九八七年)
17 恋愛のゲーム化 「Delight Slight Light KISS」(一九八八年)
18 欲しいものは奪い取れ 「LOVE WARS」(一九八九年)
19 永遠と刹那、聖と俗 「天国のドア」(一九九〇年)
20 終わりと始まり 「DAWN PURPLE」(一九九一年)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

382
タイトルは、やや煽情的に「罪」としているが、「功罪」が公平なところ。結論的には「女が内包するドロドロしたものを全て肯定し、キラキラに変換してくれた」ユーミンが著者、酒井たちをして「走り続けていられるに違いない」という幻想を植え付けたことを「罪」と断罪する。ユーミンのファーストアルバム「ひこうき雲」(1973年)から、"DAWN PURPLE"(1991年)までを編年体で綴り、常に時代の一歩先を行くユーミンと、それを夢中で追った私(酒井)たちの軌跡を実に鮮やかに描いて見せる。酒井の手腕はなかなかに鮮やかだ。2015/11/08

あすなろ

122
バブルの頃、ユーミンのアルバムの発売は1つのイベントだった…。これを知ってる若者はどのぐらいいるのだろうか?僕個人は、ユーミンファンでなく、どちらかというと好きな方の部類にも入らないかも。でも、酒井さんの著書であり、上記のような熱気ある時代に生きた者として、興味本位で読了。助手席ソング・軍歌・湿気のなさ・瞬間を歌に・額縁ソング等流石の切り口の酒井さん言葉が並んで行く。ナルホドなあと思いました。そして、いつも酒井さんの著書を読むと思いますが、結構音楽に含蓄ある酒井さんの例えば中島みゆき論とか読みたいです。2018/02/18

hide

97
★★★★★個人的には、松任谷正隆氏と結婚してからの楽曲の変化を顕微鏡のようにクローズアップしたら間違いなく、知られざるユーミンの楽曲の変化のメカニズムがわかって驚愕することは間違いないと思う。そもそも、松任谷正隆氏は、かなりのカーマニア、オーディオマニアなので、車で聴くラブソングのメカニズムは曲中にさり気なく埋め込まれているはずです。初期の楽曲は、別にしても、むしろ松任谷正隆氏のバックボーンがあってユーミンが成り立っているのだと思う。失礼ながら歌声だけを捉えると、超下手としか言いようのないレベルだし。2020/07/18

もんらっしぇ

90
久しぶりに書棚から引っ張り出してみると…というのもひょんなことからトヨタのPVを観ていたところ「サーフ&スノー苗場」とのコラボ?https://toyotagazooracing.com/jp/gr/gr-four/snowdrive/ なるものを見つけたのです。映画『私をスキーに連れてって』の劇中車として登場したトヨタ・セリカGT-FOURも登場。ああ、ユーミンまだ苗場やってるんだ…と率直に感動♪それも45年間♪ことし彼女は確か71歳のはず♪もう尊敬以外のなにものでもなく…→ 2025/04/14

あつひめ

90
はい、私もユーミンに救われた者の一人です。いつからかなぁ。人を好きになるレベルではなく、人を愛することで辛さや喜びを味わった頃から、ユーミンに励まされ慰められ…そして、応援された。いつの頃からかユーミンにすくいを求めることはなくなったけど、曲を聴けば、あの頃に戻れる。タイムマシーンのようだ。時代を先取りするような歌詞が日本の女性を励ましたんだと思う。と、私は、思うわ(笑)2015/03/23

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