内容説明
狙うは家康の首!“新・真田小説”の決定版。
関ヶ原の合戦から十四年――。世に天下の智将と謳われた真田幸村は、徳川に歯向かった咎から紀州九度山村で籠居生活を強いられていた。
かつての名望とは裏腹に素顔はひどく凡庸で、大坂の豊臣家から届いた挙兵を促す密書も重荷でしかない。
そんな“名将”がとある村で出くわしたのが、猿飛佐助だった。
忍びの里に生まれ育ち、忍び衆に入る人生を拒んで里を抜けた切れ者が、偽りの名将にとんでもない企てを持ちかける。
「おいらが策を授けてやる。それで、あんたをホンモノにしてやる。真田幸村の名と命、おいらに担がせちゃあくれねえかい?」
大坂入城を前に、佐助は同郷の霧隠才蔵をはじめとする精鋭を集めだし、“真田幸村に仕える無双の家来衆、真田十勇士”の評判は日に日に高まっていく。
一方の幸村は、大坂城本丸での軍議に並ぶ武将たちと秀吉の側室淀殿を前に、佐助から譲り受けた秘策を申し出る。それは、徳川の大軍を迎え撃つ先陣に自らの出城を築く、無謀とも思える策だった。
狙いはひとつ、家康の首! 真田丸の死闘に始まる大坂夏の陣の火ぶたがついに切られる!
戦国気風が残る世を、十勇士らが縦横無尽に暴れまわる興奮のエンタテインメント。“新・真田小説”の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たんたん(休みます)
59
映画が好きすぎて原作小説を買ってしまった。どちらが好きかというと映画かな。佐助の面白さ、才蔵のかっこよさ、幸村さまの可愛さが映画ではもうたまらんって感じだったので。原作の幸村さまは臆病というより根暗って感じでちょっと魅力が足りないかな。十勇士それぞれを詳しく描いてくれているのは嬉しい。絆は映画の方が深い気がする。海野は映画より活躍していてかっこよかったな。火垂と淀さまの関係が原作では蜜で映画とは設定が違ったのか私が見抜けてなかったのか。原作もとても楽しめた。次は舞台か…?無理だなぁ。2016/10/16
たんちゃん
35
映画と舞台を元にした小説。読友さんに教えてもらって読みました。映画がとてもコミカルだったけど、こちらはシリアス。でもどちらも面白かった♪映画でも小説でも「真田親子に勝たせてあげたかったなぁ」とうるうるしてしまった。舞台も観てみたかったなぁ。、2016/11/30
佳乃
22
幸村が名将ではなく、凡人として描かれている。私的にはやっぱり名将の幸村がすきなだけに、どうもうまく入り込めなかった・・・きっとこれはこれで面白く読めるのだろうがなんかなんかね。でも、最後の幸村、とってもカッコよかったよ。2019/03/01
キリン
13
幸村が凡庸な男とは!よくあるパターンとは違い、コレはコレで面白かった。最期にはちゃんと幸村してたしね。あんな結末になるとは、ちょっと想定外でした。2016/08/29
yasu_0215
13
NHK大河「真田丸」により真田ブームになっているけど、こんな真田幸村もオモシロイです。「日本一の兵(つわもの)」と讃えられているけど、実は猿飛佐助に操られているだけのヘタレ男。そんな幸村ですが、大坂冬の陣そして夏の陣を通して武将として成長(?)します。そして十勇士との熱い主従関係のもと、家康に襲いかかるのですがそれもあと一歩で及ばず...こんな合戦物語で幕を閉じる...と思いきや、然にあらず。徳川-淀殿の思いもよらない暗躍と、その全てを見抜いていながらも役割を果たした幸村という真相には、感動ものでした。2016/07/31
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