よろこびのうた

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よろこびのうた

  • 著者名:ウチヤマユージ【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063546347

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内容説明

北陸の勝野市、田園地帯の集落で火葬場から老夫婦の焼死体が見つかる。警察は老老介護の末の心中と結論付ける。事件から半年後、東京で週刊誌記者をしている伊能は取材ため勝野市を訪れる。近隣住民の口は重く難航する取材のなか伊能は、地域の雑貨屋の駐車場に残る濃いタイヤ痕、焼死した夫婦が事件の半年前に車を買い替えたこと、挙動不審な小学生という三つの『不自然』に気付く。それは事件の深淵へ至る第一歩であった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さめ

8
こういうの駄目なんです。弱いんです。目が腫れてしまう。実際にあった事件を元に作者さんが肉付けした物語ということですが、最初完全なるノンフィクションなのかと思って読んでいました。主役のお二人がとても素敵なご夫婦で、もうやりきれない…。辛いしやるせなくて仕様がないけども、幸せな結末なのだと私は解釈しています。2017/10/11

とし

8
かつて一時期話題になった「福井火葬場心中事件(Wikibedia)」をモチーフにした作品。心中の動機を単なる「将来への悲観」ではないとしたところにドラマの肝がある。全体をテンポよくまとめてあって読みやすい反面、ややご都合なところは否めない。好き嫌いは分かれると思うが、私はよかった。2016/09/05

みこ氏

7
それでも焼死は厭だ2017/06/08

kuroshima

4
地元で起きた事件をモチーフにした作品ということで読み始めました。田畑の真ん中にある火葬場の風景が容易に頭の中に浮かび登場人物達の言っている誇りなのか郷愁なのかよく分からない感情が自分の中にもある事に気が付きました。この老夫婦が幸せな気持で亡くなっていった様に描いてくれたウチヤマさんに感謝します。2017/03/09

妾狂い めいとく

4
悲しかった。ただただ悲しかった。2016/12/21

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