文春e-book<br> 虚擬街頭漂流記

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文春e-book
虚擬街頭漂流記

  • 著者名:寵物先生/玉田誠
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 文藝春秋(2016/07発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163289601

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内容説明

第一回島田荘司推理小説賞受賞作

2020年、台湾政府は大地震の被害で寂れた台北きっての繁華街・西門町をネット上に仮想都市として再建する計画を進めていた。仮想都市=ヴァーチャストリートの制作に携わるエンジニア・顔 露華はシステムのバグを点検するため、上司の大山とともにヴァーチャストリートへ進入し、謎の男の撲殺死体を発見する。
仮想空間でその人間に起った出来事は、特殊なスーツを装着することで現実の人体にも反映される。つまり、現実世界でもその男は殺されたのだ。だが、殺人が起った時間帯にヴァーチャストリートに存在したのは露華と大山のみ。しかも二人には完璧なアリバイが? SF的設定の中に構築された高度なトリックと、結末に思わず涙する感動のストーリー。アジアから逆輸入された21世紀本格ミステリーの傑作登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっちゃん

28
華文ミステリー!バーチャルの空間での殺人という事で、アナログな私はかなり怯みながら読み始める(笑)だけど、最初のVRの説明部分さえ飲み込めば、後は怒涛のミステリー!先が気になり一気読みタイプの島田荘司推理小説賞受賞作( ̄▽ ̄)2022/05/05

rosetta

20
★★★☆★「13.67」が好きすぎて、でも日本では陳浩基の本が読めないので、「S.T.E.P.」で陳浩基と共作した寵物先生の本にまで手を出してしまったという始末。バーチャルリアリティの世界でかつて活況を呈していた街並みを再現してみたが、インしている状況に不具合が見つかったので原因を探るために上司大山と共に自らバーチャルの街にINした主人公露華。彼女はそこで殺された人物を見つける。それは大山の娘を殺したと疑われていた人物だった。バーチャルの街とリアルな親子の情。主人公との危うい関係性。2019/04/12

布由(ふゆ)

19
読んでるうちはこれがなんでSFなのかわからなかったが ラストでわかった これはSFだ 2017/12/31

アラム

11
台湾ミステリー。ペンネームも独特だが中身もなかなか奇抜。仮想空間に作られた台湾の街中で起きた殺人事件を描くSFミステリー。自分で謎がすべて解けるまであと一歩及ばず。登場人物たちの人間関係が謎の要点となる。ラストの作り方はなかなかうまいと感じた。 しかし人が死ぬほどの衝撃を与えうるフィードバックシステムをVR没入装置に搭載すべきではないだろう。リミッターはないのか。2019/08/27

ぽんずもち三個

8
まず、この本を教えてくれた読友さんに感謝を。本当に面白かった。 これは二度読み必須作品だ。ミステリーとVRとそこに愛を混ぜた物語。今年始まって日が浅いがこれが私的2022年面白い本で3位以内入るのは間違いない。中国語だらけで読むのが辛いがそれを頑張ればこの小説の面白さが伝わるはず。大好きな作品になりました。VR気になってる人は読んで! 最後にもう一度。この本を教えてくれた読友さん、最高の時間をありがとう2022/02/19

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