講談社現代新書<br> 情報参謀

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講談社現代新書
情報参謀

  • 著者名:小口日出彦【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 特価 ¥434(本体¥395)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883771

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内容説明

これが新時代の情報戦だ! 2009年の下野からわずか4年で政権を奪還した自民党。その水面下では、テレビとネットのメタデータを縦横無尽に駆使した政治情勢分析会議が行われていた。1461日間、自民党をデータ分析で導いた人物が初めて明かす、政権奪還の深層に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

133
他の人も言っておられますがたしかに自画自賛的な感じはします。しかしながらこのように地道な情報を分析していくということは重要だと思われます。小泉政権の頃から政治や選挙が大分変わってきているということなのでしょう。アメリカ大統領選挙を見ても、世論調査というものがあまりあてにならなくなってきています。地道な情報とくに今後はツイッターやSNSあるいはユーチューブの情報を分析していくことが求められると思います。参考になりました。民進党も少しは見習ったらいいのでは?2017/01/28

Kawai Hideki

88
2009年の民主党による政権交代から2013年の参院選での完全政権奪還まで、自民党の情報分析活動をリードしてきた著者による、「政治における情報の重要性」啓発の書。SNSやブログといったネットの情報だけでなく、テレビ番組を朝から晩まで視聴して、どんなトピックがどれだけの時間放送されたか、争点は何かを、週次、日次のレポートで報告。他党の失策には即座にツッコミを入れる体制を敷いた。面白かったが、若干「効率の良い露出と揚げ足取りの方法論」になってしまっている感は否めない。2016/10/24

びす男

48
情報にあふれていると実感しにくいが、人はいつも情報に飢えている。だからこそ、紙からテレビ、そしてネットに媒体が移っても、「記事を読む」という営みが消えることはない■著者が扱うのは、一種のビッグ・データだ。膨大なテレビ番組とネットの書き込みを分析し、「大衆」を数値化してみせる。訴えが響かない理由、そして講じるべき道筋も明確に見えてくる■なるほど、権力闘争を制するため、自民党は非常に強力な武器を手に入れたわけだ。もっとも、そこに国家百年の計を見いだすか、御しやすさを見いだすかは政治家次第なのだが。2020/03/06

みき

41
ちょっと古いが政治や選挙にかかる情報やIT戦略について書かれた本。下手な民間の企業よりも既に国が先に行っている部分も多そうな感じ。本書を読むと選挙の見方なとが変わること請け合いです。なかなか参考になったのは欺瞞やレトリックを使っても意外に世論は動かないというくだり。そうかぁ?と思うところもないですが、世論を誘導するような報道がなされていた時もSNSなどの反応を見ると冷静だったりするらしい。そういうメタデータ分析対策にSNSで騒ぐというのができてしまいそうなので、次はどうやって恣意を排除するのか楽しみですね2022/12/11

shiozy

35
自民党のメディア戦略の実践レポートである。テレビとネットの膨大なデータを収集解析し、それを選挙戦に活用するリアルレポート。その手法活動量は圧巻である。自民党は嫌いだけれど、力量は政党随一であることは間違いない。先に読んだ『メディアと自民党』より圧倒的に面白い。それは実践ドキュメンタリーであるからだ。ひとつ皮肉を言えば、すべてのテレビ情報を録画し、それをマンパワーでテキスト化していく会社って、「それブラック企業じゃネ?」と思ったりもしたのである。2016/09/10

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