内容説明
やあ。日本一『萌え』にくわしい精神科医だよ。
月刊ゲームラボの人気時評を書籍化
ゲーム脳、ツンデレ、青少年犯罪、3.11、妹萌え、押しかけ厨、児ポ法、ひきこもり、日常系、男の娘……
おたく愛好家の精神科医が横断する2001~2014
サブカルにも政治にも絶望したら「おたく」しかないじゃないか!?
「何も信じない」けれど「何かを欲望する」ことを可能にするのは「おたく」しかない
みんなゲーム脳だった!?/「お兄ちゃん」という魔法/ミヤザキ死すとも腐女子は死せず/ツンデレ美少女の精神分析/秋葉原通り魔事件と 非モテ問題/ジブリ祭りとロリコンの倫理/せんせいがモノノフになったら妻はどんな顔をするだろう/『進撃の巨人』はなぜ笑えるのか 他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
40
何かにのめり込めるのをオタクとすると好感が持てますが萌えとなると毛嫌いしてしまう。 その萌えに書かれた本書でも斎藤環さんのなら面白くて読めてしまう。2023/06/30
魚京童!
8
ネチネチしてた。2015/11/26
もりけい
6
2000年からのゲームラボのコラムをまとたもの。その時にはやっていた事柄を懐かしむ。マニアックではありながらも、その中でメジャーな事柄に留めてくれているおかげで幅広いオタク系をキャッチしていると思われる。話題になった作品やゲームを見逃していることを思い出し、早速購入へ。2016/01/17
KP
4
おたく評論は数あれど、これ程面白く、笑えてなおかつ心理を的確に分析している本は初めてではないかと思います。さすが精神科医。私はおたく腐女子の当事者ですが、他のおたく評論家の精神分析は「完全に的外れか、男性オタクの評論は的確でも、腐女子の批評はトンチンカンなミソジニ―入り乱れる何にも分析出来てない」本しか見た事が無かったため、「女性に共通する身体への違和感から、男性に愛されたいというよりも、女性が女性のための純粋な欲望を追及し始めたら、身体の中身(本体)が男同士の恋愛を志向していた、という分析には脱帽です2015/11/28
どみとる
3
この表紙すごくいいなと思ったら、あとがきで著者自身が大絶賛していた。どうやらオーダーの際に無茶難題をふっかけたらしく、それだけに東東京を見つめる少女の瞳は著者のオタクへの慈愛(?)に満ちた眼差しと重なる。連載当時のオタク様相が興味深く、オタクと一般人の境界が消滅した今、見せびらかすような推し活アピに辟易している身としては、20年前のオタクがうっすら持っていた「オタ活は周囲を不快にさせる」という加害者意識、それゆえ部屋に籠もり公に趣味嗜好をひけらかすまいとする矜持はなんと奥ゆかしいのだろうと感心してしまう。2025/11/05




