ハヤカワ文庫NF<br> スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学

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ハヤカワ文庫NF
スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学

  • ISBN:9784150504694

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内容説明

ジャマイカ、ケニア勢が陸上競技界を席巻しているのはなぜ? 金メダリストを作るのは「遺伝」か「環境」か? 遺伝子操作で理想の選手は作れる? 世界各地で様々な種目を検証、トップアスリートの肉体の秘密に迫る、スポーツファン、アスリート必読の科学ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

95
本書では一見すると天性のスキルと思われることが実は後天的に学習されてものであったり、逆に本人の意志と思われることが実は遺伝子の影響であったりと、アスリートのジレンマを様々な例や統計を通して学べる一冊である。2016/12/01

樋口佳之

25
性差に関わる部分を読んでいる時に気がついたのは、何故その特定の能力が価値あるものと評価され、富という生々しい成功と結びつくのかという事。氏か育ちかについては例えば10年後とかに再読して見たい内容でした。2019/07/01

みき

6
「遺伝か環境か」関連のトピックはいつも「その両方とも」という結論に落ち着くが、この本はそのどちらの要素も様々で複雑で、とても単純化はできなくて楽しい内容だった。新たな科学の発展は新たな世界の複雑さを生むと思う。痛みを感じやすい遺伝子の話は面白かった。2017/06/04

smatsu

5
非常に面白く、内容が濃い。哲学思想本のような難解さはないがページをめくるたびに新しい知見が出てきて疲れます。タイトルへの答えはNoだと思うけど、ネット上で単純化して広められてしまった「一万時間の法則」(グラッドウェルもエリクソンも批判している)に対しては明確にそれは違う、という姿勢だと思う。単純に一万時間練習すれば成功するみたいな雑な話ではありませんと。勝利に遺伝的な要素があることは否定できないが、複雑に要素が絡まりあっていて、決して簡単に語れる話ではない。そこに本書が存在する意義もあるのだろう。2021/12/19

smatsu

4
改めてざっと再読。やはりすごく面白い本だと思う。遺伝子はある意味勝者を決める面があるのですが、勝利という結果をもたらす要因として遺伝子だけでも数百からの因子があり、何がどうなってその結果になったのかを正確に測定するのはまず不可能だろう。しかしあるアスリートなどは一日に最低3時間走らないと体調が悪くなるとか、現役を引退後も毎日3000回くらい腹筋運動してるとか、もう最初の生まれつきからして違うとしか思えない話も出てくるので、なんらかの遺伝的要素はあるんだろうと言わざるを得ないですね…2023/01/01

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