内容説明
光闇の化身からの恩寵『ミユキ』にあふれた島・トランキザム。特別に選ばれた二人が光闇の志を受け継ぎ、島を守っている。三年前、ヒアルキトは兄と慕うハワルアトと共にその役目に選ばれ、神殿で日々を過ごしている。ある日、お忍びで街へ下りたヒアルキトは、島へ漂着した青年と知り合う。その出会いが彼女の、島の運命を変える――。前田珠子が生み出した新作世界を、気鋭の作家が小説化!
目次
プロローグ
1章 新たな風
2章 奉納舞
3章 運命の夜に
4章 巫女は堕ちる
5章 光、放たれ
エピローグ
あとがき
あとがきという名のお礼状
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみちゃん
10
ひさびさのコバルト文庫。大好きな前田珠子さん原案の新作ファンタジーとなれば読むしかないでしょう・・。(笑)光闇の化身からの慈愛たる『ミユキ』の力で守られた島を舞台にした物語。光の力を世界にもたらす右手(めて)の君ヒアルキト。闇の力を世界にもたらす左手(ゆんで)の君ハワルアト。閉ざされた島に漂着した謎に包まれた青年エイシャラムの三人が出会ったことによって島の運命が変わるというお話。舞台の設定からしてものすごく好みでいやがうえにも期待に胸ふくらみます。展開はよかったんだけど 1冊で終わらせなければならないため2016/05/26
六花
7
巫女として命を削って島を守っているヒアルキトを、異国から来たエイシャラムが救い出すという、正統派ファンタジー。エイシャラムは肉食系だし、兄と慕っていたハワルアトは実は腹黒系と、おいしいキャラなのだけど、何だろう少し波長が合わない?富を独占しちゃイカンですよー、破滅しますよー、みたいなメッセージ性を説教臭いと感じてしまったのが原因…かな?2016/08/10
凍矢
7
やはり前田珠子さんの原案は、さいこうだし、ひずき優さんの書き方が上手くて、あっという間に読了しましたよ。主要キャラクターたちの名前は、読みにくかったですが。内容に惹かれてしまいました。内容も当たり前が当たり前に思えてしまいました。視点を変えると、また違う話になりますね。おすすめな一冊です。2016/05/03
曹佳
5
コバルト40周年記念作品。こちらはエイシャラム編。後半の「連れてく」「行けない」のやり取りが好みで楽しみました。俺様っぽいのにヒアルキトには振り回されているエイシャラムが面白い。今回は報われなかったハワルアトだけど、時々見せる黒い面が気になるので、「夜」も続けて読みます。2016/06/14
りんふぁ
4
光の巫女を抱く夜、と、同じ登場人物、設定のもの。同じ設定でも、作者によって綺麗に違う物語になるものだなぁ。私的には、光の巫女を抱く夜のほうが好きかな。2016/08/21
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