内容説明
ケンカ三昧の極道野良に、作家はこよなく魅入られていった。愛猫アブサンの死から15年。作家の庭には、外猫たちが訪れるようになった。猫たちとの交流を通し、生と老いを見据える感動のエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
深沢商店
8
飼い猫のアブサン、そして庭に遊びにくる猫たちを、ただひたすらに猫好きの視線でつづったエッセイ。目の前にいる猫の姿はもちろん、いない間に徘徊している猫への想像、猫同士のヒエラルキー、作者夫婦とのふれあい等々、とにかく猫についてだけの内容だけど、飽きさせないどころか、とても楽しく読み続けられます。飼い猫のアブサンにフォーカスした「アブサン物語」のほうが先に書かれており、是非そちらも読んでみたい。2016/07/24
sidmar arai
1
家族同然にかわいがった愛猫のアブサン。その猫とは別に庭を開放して外からくる猫にも餌を与えていた筆者。この庭の世界がまるで歴史絵巻のように様々な猫が現れては去っていく。 この中に常に権勢を振るって闘いに明け暮れるケンさんがいた。ドス一本で闘う高倉健のように気高く強いケンさんの美学に痺れる。2015/05/24
花凛
0
猫を擬人化したがるのは人のサガか…ケンさんの江戸っ子みたいな口調が面白い。2017/02/20
sara
0
外猫との付き合い方がすごい2015/12/09