河出文庫<br> 結婚帝国

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader

河出文庫
結婚帝国

  • ISBN:9784309410814

ファイル: /

内容説明

結婚は、本当に女のわかれ道なのか……?もはや既婚/非婚のキーワードだけでは括れない「結婚」と「女」の現実を、〈オンナの味方〉二大巨頭が徹底的に語りあう!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

140
前半、「あの程度で美人なら私だって…」というかつて林真理子が上野に投げた言葉を、上野が菊川怜に対して使うなど、辛口だが妙に親しめた。気になったのは《かけがえのなさの解体》だ。人は誰もがかけがえのない存在だが、「本当の自分」「唯一の大切な人」などの幻想に埋没してはいけない。その人に固有の良さを認めつつも、自/他の価値を相対的に見るしなやかな知性が必要だ。後半、暴力の話が延々と続くので、暴力を振るわないと男でないような気がしてきた(笑)が、そこで問題にされるのも自/他を巡る幻想なのだと知り、襟を正して読んだ。2020/04/16

団塊シニア

14
結婚は自由からの逃走、恋愛の「愛」という言葉の裏側には拘束の所有の感覚がる。二人の対談は結婚をテーマにしてるが若い世代から団塊の世代までスポットを当て10年前の対談であるが古びた感じがしなく一気に読める作品です。2012/06/06

チエコ

10
ヴィトンと一澤帆布の下りは笑った。女も経済力をつけないとダメだという話でした。あるのかないのか定かでない結婚を視野に入れて人生設計をしてはいけない。経済力をつけるのがムリそうなら、弱いもの同士で連携してコミュニティを作れと。もっともだなぁと思いました。2013/06/10

てくてく

8
対談なので気軽に読み進めることができた。結婚や家族幻想を上野・信田両氏がぶった切る感じ。上野氏であっても、自身の父との関係性について赤裸々に批判できるようになったのは父の死後というあたりに、自分の家族が抱えている問題を公にしたり、語ることの難しさを感じた。2017/04/11

霧子

8
全女性に薦めたい。いまもっとも関心を持っているふたりの女性が、十年前に対談していたなんて!!しかし、十年前の私ではこれは読みこなせなかったろうと思う。いまだから、これを読んで「結婚」に対する考え方ががらっと変わるのを感じたし、「夫の愛」の項では、声を出して笑った。2013/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3165505
  • ご注意事項

最近チェックした商品