内容説明
ハプスブルク帝国の次男として生まれたマクシミリアンは、皇帝として君臨する兄に野心を燻らせる。その焔は自らの運命をも狂わせていく。ハプスブルクの悲劇をスリリングに描いた傑作評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizi
3
元がわりと古い本なので、妙な繰り返しがあったりと引っかかるが、いつもの講談調なので、気持ちよく読める。著者の「貴賤百態大公戯」に通じる本。 2025/02/26
穀雨
3
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの弟であるフェルディナント・マクシミリアンの評伝。フランスのナポレオン3世らからメキシコの皇帝にまつりあげられ、希望を胸に新天地に渡るものの、現地政権とのうち続く内戦の末に処刑されるという数奇な人生が、著者一流の講談調で描かれている。このメキシコ帝国については高校の教科書でもごく簡単に触れられているだけで、いまいちその背景などがつかみづらかったので、そのあたりをじっくりと解説してくれる本書のような存在は貴重だと思った。2018/02/03
Takashi Arai
1
これもまったく面白くなかった。このところ連続で中途挫折。これは歴史小説というスタイルだが、たんに歴史の出来事を羅列するだけで、そこには物語的な構成がないので面白くないのだ。読み進める気持ちにならない。残念! 2014/07/19
かずさん
0
このような時代の小説はあまりないので貴重なのだが、少し読みづらい。2014/07/27