内容説明
極寒極貧の北の原野に生れ育ち、苦悩と挫折にまみれた青春時代。見果てぬ夢に、くじけそうな心を支えてくれたのは、いつも人の優しさだった。この世に温もりがある限り、人生は光り輝く。感動のエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nutaki
5
JR北海道の車内誌に長年連載しているエッセイ。現在のタイトルは『人生賛歌』という。著者は現在も札幌在住。とにかくとんでもなく貧しかった幼少期から苦労して周りに助けられて、新聞社に勤務し作家として成功した。その『人生という旅』の途中で出会った人や家族の話が泣けてくる。文章がとても上手。ただ、貧しい生いたちについての重複が多く、後半はちょっと満腹感を感じてしまうのが残念。 余談だが、札幌に住んでいて毎月楽しみなのが、この『JR Hokkaido』と生協の『Cho-co-tto』で、取り忘れた月はがっかり。2016/03/18
さっと
4
再読。今月末から北海道立文学館で開催される「小檜山博の文学 -野性よ 退化する現代を撃て-」が楽しみ。2015/01/24
さっと
4
JR北海道の車内誌に連載されていたエッセイをまとめたもの。苫小牧工業高校時代に実家からの学費送金がなく、卒業後もご飯の出ない寮にいるしかなかったとき、後輩が朝晩、自分たちの少ないご飯を削って分けてくれたエピソード「おいしかった飯」は、中学生の修学旅行のときに特急列車の中で読んで衝撃的だった。本書の中に、「おカネと地位と学歴があれば一人で生きてゆけると思うのは錯覚で、人間は必ず誰かの世話になって生きている」という言葉があるけれど、そういったことをオホーツクの山奥の炭焼きの家に生まれた著者は体験で知っている。2013/08/12
ゴロウ
2
1篇4ページほどのエッセイ集。大きく分けると、著者がこれまでの人生でお世話になったひと、あるいは印象に残ったひとについて書いたものと、いくつかのテーマに関して著者が考えていることを書いたものの2つで、前者がとてもいい。「ひとはひとと関わることで生きる力を得ていく」という実感が、素朴な筆致を通して伝わってくる。その出会いのひとつひとつが、著者のなかでは褪せないものとしてはっきりと記憶されている。2014/05/29
もも
1
だれかがじぶんのために生きてくれたことのように、じぶんがだれかのために生きるのだと、つながってゆくもののことを思う。2015/01/05
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