河出文庫<br> 黒冷水

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河出文庫
黒冷水

  • 著者名:羽田圭介【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 河出書房新社(2016/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309407654

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内容説明

兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」。兄弟間の果てしない確執に終わりはあるのか?当時史上最年少十七歳・第四十回文藝賞受賞作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumimiy

74
黒く冷えた水?アイスコーヒー・麦茶・烏龍茶、間違って飲んだ麺つゆか?という話ではない。仁義なき兄弟戦争って感じ。争う相手もなくボーっと生きてきた自分には興味津々。思ったのは二人兄弟よか、頑張って三人いや、いっそ十人とか、協力なしでは生きていけない状況なら殺意を抱く暇もないだろう。また、兄弟は他人の始まりという以前に身内の殺人事件が多いのは異常だ。どこかの北の方もお兄ちゃんを暗殺しちゃうんだから異常。さて、羽田氏これが17歳デビュー、乙一氏と同じなんですね。誠に言いにくいのですが乙一氏の感性の方が好きです。2021/04/14

オーウェン

63
羽田さんの初読みはこのデビュー作から。 デビュー時が17歳という若さであり、この兄弟の諍いを描いたドラマというのは自身の体験なのだろうか。 兄の正気と弟の修作のやり取りが主であり、修作の正気の部屋を漁るという習性。 それに対し正気は怒りを覚え報復するが、段々と狂気をはらんでいく展開。 危ういのレベルがのし上がっていくのが手に取るようにわかるし、エスカレートしていく様にどういう決着をつけるのか。 ラストは多分羽田さんなりのブラックユーモアなのだろう。 個人的にはあれは無くてもいいかなと思ったけどね。2021/08/12

★グラスハート★

62
2.5 17歳で文藝賞を受賞し、デビュー作。 弟が兄の机をあさり、兄は弟にトラップをしかけたり反撃する兄弟喧嘩なんだけど、表ざってはやり合わないがエスカレートしていく兄弟喧嘩。衝撃の弟の崩壊!と思ったら…まさかの衝撃的なラスト。 個人的には後半はリアリティが薄くなってきたので、あまり好きではないけど、17歳でこの作品を書くとはセンスの塊。 2021/09/26

アッシュ姉

58
羽田さん二冊目。陰気で粘着質なところがどうにも苦手で合わないようです。表面を追うのが精一杯で、作品の真の姿を捉えることができませんでした。2016/11/28

みっくん

44
最近テレビではあまりお見かけしなくなった羽田さん17歳のデビュー作。執拗なまでの弟から兄への家庭内ストーキング。そして兄から弟への執拗なまでの報復。最終的に兄は兄弟愛に目覚めた?感も見せたが、そこまでしないと目覚めないのかというような黒ラストw兄弟間の憎悪が黒冷水とは良く言ったもので、わからなくはない。。。w2016/08/21

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