新潮選書<br> 美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

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新潮選書
美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

  • 著者名:松木武彦【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 新潮社(2016/07発売)
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  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037801

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内容説明

60万年前のホモ・ハイデルベルゲンシスの石斧に始まり、縄文・弥生土器、古墳に至るまで、考古学は物の機能や技術面しか見てこなかった。だが、じつは「美」こそが、いにしえの人びとの在りかたを方向づけてきたのだ。物に託された数と図形、色や質感などを切り口に、人の心の動きと社会の変遷とを重ね合わせる画期的論考。 ※新潮選書に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

9
図書館本 よかった。霊長類は対称形に注目。日本とイギリス、土器は質の変化も時期もほぼ同じ。複雑形態の縄文土器も日常雑器であり、縄文の感覚は現代のものとは相当違っていた。同じ頃の中国でも複雑土器が作られていた。金属が入ってきて美の質に変化が出た。縄文の頃は地球はどこも温暖で、楽に採集生活が出来、人口もまだ少なくみんな仲間内なので、思い思いの好きなことで楽しむのが当たり前(意訳し過ぎ?)。しかし、土偶のことがほぼ全く書かれておらず、やや不満。あれは思いのままに表現したが気持ちの上ではリアルな誰かさんなのか?2016/09/13

しんさん

4
「列島創世記」で古代史、古墳沼に入るきっかけとなった松木さんの本! 図書館本だけど、これも買おう。 縄文の美は、均等・均衡・対称・偶数など、釣り合うことや割り切れることをポジティブに価値づける合理的な私たちとは相いれない。だから私たちの意識を逆なでされる(魅入られてしまう!)。弥生の美は整った美。科学が進歩して円や直線、金属が使えるようになった。古墳は美意識が質から量(大きさや装飾品の数)への変化ことの象徴。それは社会の変化でもあった。2022/03/06

円盤人

4
近年読んだ中で一、二を争う良書だった。土器や銅鐸、古墳の形や色、数、質感を手がかりに、古代人の「美」の認識を追うという内容で、独善的で強引な自説に寄り掛かることもなく、各種の気づきを与えてくれる。過剰装飾の縄文土器について、機能性と装飾性を分けるのはもっと後代になってからだ、という指摘にはハッとしたし、そもそも石器のかたちを整えることからして「美」なのである、という意見には、なるほどと唸らされた。古代人と似ているようで違い、違うようで似ているところはどこか。そのヒントがたくさん詰まっており、勉強になった。2020/02/16

デューク

4
「太古から人が作る物にはどんな美が宿されてきたのか、人は物にどんな美を盛り込んできたのか」。そんな筆者の疑問から始まった、「美」を切り口にした考古学。 ホモ・サピエンスが初めて製作した道具である石斧から、縄文土器と弥生土器の違い、縄文時代に土器の製作が盛んだった理由、古墳時代の前方後円墳の日本史的意味、銅鐸と縄文土器の共通点、などなど。歴史の新しい楽しみ方を発見できるだけでなく、今に続く「美」の基準がいかに生まれたかを明らかにする一冊。おすすめ2019/02/04

jabrafcu

4
認知考古学の視点から縄文・弥生の土器,古墳などを生み出した美意識やその発展を探る書。素朴・複雑・端正という土器の三段階とその背景となる認知のステージ/美の三地平を区分している。三つ目の段階,農耕(牧畜)によってもたらされた合理的な思考(レヴィ=ストロースがいう「栽培思考」を想起させる)の出現を「認知革命」と著者は呼ぶ。その波が及んだ地域とそれ以外では文化のあり方が違うため,朝鮮半島と北部九州を一つにまとめるのが適切となり,「弥生文化」という現代の国境を投影した区切りは成立しなくなる,という立論は刺激的だ。2017/06/28

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