カルチャロミクス:文化をビッグデータで計測する

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カルチャロミクス:文化をビッグデータで計測する

  • ISBN:9784794221872

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内容説明

本をビッグデータとして扱い、研究に使う、新しい学問の登場
人文科学が「定量化」の時代に突入。“文系”こそが大フロンティアだ!

Googleがスキャンした大量の書籍(過去、数世紀ぶん!)から、各年に発行された本に使われている単語・フレーズの使用頻度をグラフに示す「グーグル・Nグラム・ビューワー」。この技術の登場で、文献をビッグデータとして活用するまったく新しい人文科学が誕生した。Nグラム・ビューワーを実現に導いたふたりの科学者が、その誕生の経緯と、どのように活用され、何がわかるようになったか、その意義を解説。彼らが「カルチャロミクス」と名づけた、文献をビッグデータとして利用するこの新しい研究を紹介する。

●内容より
不規則変化動詞だった「burnt」はいつから「burned」になったか
使われている単語のうち、辞書にあるのはどのくらいの割合か
有名人になる人はだいたい何歳から有名になり始めるのか
「天安門」「トロツキー」などの言葉が検閲により本から消えた証拠を示す
「ジーンズ」「携帯電話」など発明品の普及のピークは発明から何年後?
クリスマスのあいさつ「Merry Christmas」はいつから使われるようになったか
ビッグデータの文化研究・人文科学への応用は何を引き起こすか

◎グーグル・ Nグラム・ビューワーとは
16世紀から今世紀初頭までに刊行された合計数百万タイトルの書籍をサンプルに、その中に登場する任意の単語・フレーズの出現頻度を年ごとにプロットする仕組みで、ウェブ上のサービスとして誰でも無料で利用できる(日本語には対応していない)。Google Ngram Viewerで検索すれば、すぐに見つかる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

119
グーグルが過去の本からの使用されている言葉などをピックアップしてその時代がどのような時代なのかを推測していくという試みで、ひとつのビッグデータ解析のあり方で参考になります。私はビビッグデータについては結構懐疑的な見方をしてきましたが、このような分析の仕方を見て眼からうろこでした。本ばかりではなく、チャットやSNSなどを分析する方法も出てきますね。後は言語の問題をどうするかですね。面白い本でした。2016/08/28

ゆーじん

41
世界中の図書のデータ、つまりビッグデータを人が自由に解析できるようになって見えてきた、文化の驚きの真実とは? 例えば、名声を得るには、次の6種の職業しかない。ー俳優、著述家、政治家、科学者、芸術家、数学者。あとは申し訳ないが、図に入り切らないので、とのこと。また、独裁政治などによる言論弾圧の実効性と、抑圧された思想、人物の復権の過程なども、克明に読み取れるようになったという。モヤモヤしたビッグデータの先に見えてくる鮮明な現実に、驚かされた。2016/06/23

くさてる

30
なんて刺激的で面白い。グーグルブックスというビッグデータを利用する、そのこと自体は誰でも考えることだけれど、さて、どのように?という視点からはじまった研究は、時代に沿って英単語の出現頻度を探ることにより文化を計測する試みだった。英単語なので、なじみが薄い部分もあるけれど、とらえどころがあるようでない「名声」の正体や、政治的な理由による歴史的事実の抹消は可能なのかという部分など、面白く読めました。今後の成果ももっと知りたいです。2016/08/17

ロア

30
英語の不規則動詞の話が興味深くとても納得できた。そして、1年間に約8,400もの新英単語が生まれてる!ってすごいな。。アメリカ英語とイギリス英語が乖離するのも必然の事ですね。ライフ・ログについては、その状況が過剰になってゆく社会は不気味だと思った。研究の為とはいえ産まれたばかりの我が子を被験者にするのもやり過ぎと感じる。成長した本人が「全記録が残ってて嬉しい!」と思うかもだけど。却って、自らを被験者とし記憶と忘却の実験研究にいそしんだエビングハウスには、よくやり遂げたね!と賞賛の気持ちでいっぱい(^ω^)2016/04/10

xyzw

17
これまで著しく困難だった人文科学における定量的な分析を、Googleが保有するビッグデータの力を駆使して実現しようとする挑戦的な試みとその経緯、そして分析から得られたいくつかの興味深い示唆が、ユーモアに満ちた筆致で描かれている。本著で紹介されたNグラムビューアーを早速使ってみたところ、まさに筆者が述べた通りの時間泥棒であることがよく理解できた。単語の綴りやコロケーションの変遷はもちろん、アイデア次第で検閲の歴史や偉人たちの栄枯盛衰すら定量化できるこのツールの強力さは、実際に利用して実感するのが一番だろう。2021/04/04

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