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内容説明
人口600の長野県・売木村で専属ランナーを務めながら、ウルトラマラソン世界一を目指す男がいる。重見高好(32歳)、世界第三位の実績を持つ。実業団での挫折を乗り越え、自らの復活と村の再生を賭けて一途に走る姿は、NHKテレビでも感動を呼んだ。異色ランナーの足跡と闘いを追う、胸熱くなるスポーツノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
47
フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソン。重見さんの月間走行距離は、実に千キロに及ぶ。ウルトラマラソン一回につき、膝に与える負担は十万回。三十路を越えた彼の身体の中では、崩落音が止みません。小さな村の広告塔としてレースに勝たなければ意味がないと、酷な鍛錬を自ら課し走り続ける。チャイルドプアを経験し、十代半ばで勘当され否応なしに一人立ちした。学歴に泣き体調不良で泣きことごとくチャンスを逃す。走りたいのに走れない。重見さんが辿り着いた新天地とはどこなのか。走ることで己と向き合ってきた半生を追います。2015/06/20
MOKIZAN
23
売木村のある奥三河から天竜にかけては、個人的にとても好きなエリアです。誠に失礼ながら、大型車との行き違いにも所どころで難儀しそうな3ケタ国道や県道で、小さな峠や町村、県境を越えて走っても走っても、これといった見所に行き当たりません。人車一体となったような錯覚を持って、運転できるようなエリアです。そんな売木村の体育系観光大使たる活動、精進を続けらている重見氏の紹介本。今日も何処で駆け巡っておられるようです。ここ数年ご無沙汰している同地、久々に(車で)走り巡りたくなりました。2017/04/05
ヨータン
18
重見さんのことは、TVで見て知っていて、その時はここまで走ることが好きな人がいたんだ〜と半ばあきれ気味だったのですが、本を読んで彼の辛すぎる生い立ちや人しれず行なってきた壮絶な練習、売木村への熱い思いを知り、尊敬に変わりました。この本、読んでよかったです。2016/11/04
さや
15
走ることは不思議な魅力がある。どうして走るのか?に対する一つの答えはあるだろうか。重見さんの村のために走る、感謝の走りは胸を打つものがある。辛いことの方が多いだろう走り、それでも走ってみるのもいいもんだよ。オリンピックでの福士さんのインタビューを思い出した。2016/08/17
ぴよちゃん
5
★★★★★ 図書館本📕 個人の自慢話かと思ったらドキュメンタリー。ランニング好きにはたまらない😁 本人の努力、これからも村と自分のために気負いせず頑張って欲しい。応援したくなる一冊 2023/08/23