講談社文庫<br> 一〇〇〇ヘクトパスカル

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講談社文庫
一〇〇〇ヘクトパスカル

  • 著者名:安藤祐介【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062934176

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内容説明

大学生の城山義元は、空を見ていた。やりたいこともなく、ただ友人とつるんで毎日を過ごす。そこに現れたのは“天気オタク”の女の子だった。空が、友人が、猫が、歌が、写真が、彼女と過ごした時間が、義元の上に降り積もる。特別なことは起きない。それはだめなことなのか? 就職活動が始まる。何を話せばいいのか? 漠然と、好きなことをやりたいと思う。それは甘い考えなのか? この小説が、答えだ――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あみやけ

43
昨年、図書館で借りて良かったので、文庫を借りて再読です。大学生の就職活動や音楽バンドなどにまつわる話なんですが、ポイントは空。いつでも見れるしきれいなのに、気持ちが落ちてる時はなかなか見上げることができないんですよね。もっと空を見ようと思います。顔を上げて。空の写真もいいですよね。2023/02/15

まちこ

39
《図書館本》自分は選び取ったもので構成されているって思うことがちょうどあって、この本とリンクしてるようでびっくりした。『選ばないことを選ぶ』『極めないことを選ぶ』そういう人生だな。寝ていても果報は来ない。突き抜けた瞬間を感じられた裏打ちがその後の人生を支えてくれることもある。今からでもちょっと頑張ってみるかな。2018/03/07

Yunemo

33
確かに自身にもこんな時代と過ごした日々がありました。先ずはそんな想いに。一瞬一瞬、選び取ってきたものの積み重ねの上にある今。ほんとに実感です。蝶の羽ばたきがもたらす影響、小さいながら、知らずのうちに、いつの間にか選択肢の一つとして決定している自身。なんてことを、想い出させてくれた本作。ただ、脱脂粉乳を例示している部分に、ちょっとの違和感が。読了後、ほのぼの感が残ってますが、それは過去を想うことであって、その時々の場面では本作通り。空気の重さに耐えきれず、逃れ出て今の姿になってしまったのかなという想い再び。2017/08/15

タルシル📖ヨムノスキー

28
恋とバンドとバイトと就活に明け暮れる大学生の青春ストーリー。ごく普通の大学生・城山が気象予報士の資格を持つ同じく大学生の友恵と出会うところから物語は始まるが、メインは恋愛ではなくて就活。自分も学生の頃は「社会の歯車にはなりたくねぇ!」とか思って自分の生き方についてあれこれ悩んでいたけど、親になってみれば、子供には自分が背負ってきたような苦労はさせたくなくて、いわゆる「安定した、真っ当な仕事」についてほしいと思ってしまう。この本を読んでいて渡辺憲司さんの〝時に海を見よ〟を思い出した。大学生ってやっぱいいな。2021/11/02

coco夏ko10角

22
天気がつなぐ恋愛小説…と思ったら(それもあったけど)、それよりも大学生の就活や「これから」についてが。大学生のときに読んでたらどう感じたかな・・・。2018/05/18

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