ベスト新書<br> いいお坊さん ひどいお坊さん

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ベスト新書
いいお坊さん ひどいお坊さん

  • 著者名:勝桂子【著】
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • ベストセラーズ(2016/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784584123461

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内容説明

死んだときだけが、お寺の出番ではありません。
この生きづらさを乗り越えるための寺院・僧侶との正しい付き合い方を探る。

――モノとカネの神を排除したところに究極の一体感が蘇生する――

自分の「お気持ち」は、まず一人ひとりの責任で、推し量ってみよう。
政治も企業も責任逃れと自己弁護がうまくなりすぎた情報過多社会で、
縁のある人の死にふれる葬儀のときくらいは、
「インターネットに相場が書いてあったから」とか「目安料金があったから」ではなく、
数値に表れない「お気持ち」を推し量るということに挑戦してみてもいいのではないか。
噂の数値に左右されず、個々人から発露する「お気持ち」で、
人が供養され送り出される社会になったら、何かが変わっていく気がする。  <本文より>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワニニ

49
なかなかインパクトある題名で、捕まれる。不可解な、でも知りたい世界を垣間見せてくれた。日頃、腑に落ちないことに応えようという姿勢は凄い。お寺やお坊さんに元々求められていたもの、実態、現代社会との兼ね合い、これからの在り方を一般市民の目となって書いている。自分達の代になった時、お坊さんにいくら包むの?そんなに?何で?みたいな事態を想定して読んだが、お坊さんには、皆の理想像みたいなものと、お寺は良いよね~(主に金銭面)的な思いがあり、その辺りから切り込んで、双方の立ち位置を考え、関係を探っているのは面白い。2016/11/29

梅ちゃん

19
2017.09.25 著者の『聖の社会学』を読んで興味が湧き、それ以前に書かれた本書も手にとってみた。「いい」と「ひどい」の事例を羅列しているのかと思っていたらそうではなかった。確かに一般の人々と感覚がズレていて「ひどい」人もいるようだ。3.11以後困っている人達に何かできることを模索しているお坊さんもいるようだ。著者は言う、「僧侶に求められているのは、妻帯禁止でも肉食NGでも一滴も飲酒するなと言う事でもない。適度に節度ある暮らしぶりと、私たちの悩み苦しみに耳を傾けて下さることなのだ」と。2017/09/25

るるぴん

5
少子高齢化、過疎化、都市化の進行により伝統文化継承の断裂は進み、お寺事情も様々。お坊さんも様々。自分には馴染みのない世界、勉強になった。崩れ行く家制度と日本人の宗教観の変化、因習に基づいたお布施(お金)と消費サービスに慣れた経済感覚との隔たり、経済環境の変化が顕著に現れる場所がお寺とお墓。ただ、お寺の役割は死後の世界だけじゃないとも。「無縁社会」「孤立化」が進行する今こそ、お坊さんの積極的な働きかけが求められているのでは?!説明は大事。コンビニの総数よりお寺の総数の方が多いという事実にびっくり。2019/05/30

kawasaki

5
タイトルはインパクトがあるが、決して「ひどい生臭坊主」をセンセーショナルにやり玉に挙げる本ではない。著者は「終活」に携わる行政書士。著者が多くの人々との対話を積み重ねて思索する内容は、僧侶・宗教の在り方、人のつながり、宗教意識など、多岐にわたる。通訳の比喩が出てきたが、お坊さんと「一般」のコミュニケーション不足の間を埋める一冊で、広くおすすめしたい。著者の分析・見解には首肯できないところもあるけれど、そうした引っかかりも含めて自己の考えを問い直し整理できる。2017/02/18

148cm

2
葬祭業に入り4ヶ月。「それはちょっと…」と感じたり、「尊敬」はできないお坊さんは確かにいる。 しかし本書で記されているほど「ひどい」お坊さんには出会っていないし、その割合がそこまで高まっているとも思えない。 たかだか4ヶ月で何をと言われれば、そうですねと言わざるを得ないのだが。 最近の日本では、自分より余裕のある人生を送ってみえる人間――例えば僧侶、先生、医師、公務員等々――への要求が異常に高く、また、批判批評が少々過ぎる気もしている。お坊さん批判は、そのあたりも考慮したいところ。2019/09/24

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