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内容説明
「無茶ぶりしてくる」「空気を読めない」「上から目線で話す」……。そんな「めんどうくさい人」との距離感に悩んでいませんか? 「多すぎて無理」「つらくてやめたい」「どうせできない」……。そんな「めんどうくさいモノやコト」に苦しんでいませんか? 本書はサラリーマン生活を経てカリスマ落語家・立川談志に入門、9年半という異例に長い前座生活を乗り越えた著者が、自らの経験と古典落語の知恵を通じて「めんどうくさい」への究極の対処法をアドバイスします。人はだれでも、めんどうくさいことは避けたいし、かかわりたくないもの。しかし著者は、落語界きってのめんどうくさい師匠から徹底的に鍛えられるなかで、「めんどうくさい」人・モノ・コトにはむしろ積極的に対応し、かわすべきはかわし、人生を好転させるエネルギーに変えるべきだと主張します。すべての心やさしい人、おとなしい人へ、今日から生まれ変われる好著!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
左端の美人
23
再読なのに思った以上に読みきるのに時間がかかりました。「めんどう」とは「くさい」と否定するものではなく、じっくりと「見てあげる」もの。嗅覚ではなく視覚から「めんどうな人やもの」に接して(あるいはかわして)うまいことやっていくもの。「一生懸命やっていい仕事を続けていれば、絶対お客さんは来る。それを信じろ。誰かは必ず見ているぞ」2017/04/25
Nazolove
23
このタイトルの本が出ます、ってあった時に私はてっきり「あれ?談志師匠の事じゃね?」なんて思ってしまった。 私自身、面倒くさい人とも接しているし自分自身もよく言われてしまうので今後気をつけなければな、なんて思いながら生きているが、この本を読んで改めて対処できるようにしようと思った。 ちょっと志の輔師匠が言ってた事にもつながっているな、と思った。 どうでもいいが個人的には談志師匠が学歴があれば脱退したってなんとも言われなかったろうにな、なんて思った。(これで学歴あったらもう無敵なんじゃないか、なんて思うが)2016/07/07
左端の美人
19
おもしろくためになったいい本でした。タイトルをパッと見て購入したので、落語家さんの本だったとは。落語はあまり知らなかったけど、立川談志がすごい人(いろんな意味で)、尊敬と師弟愛を感じました。「『めんどくさいから』と言ってそれを拒否し続けたら、会得し得る読解力も身に付かなくなってしまいます。」「相撲取りは稽古が仕事。本場所の相撲は集金活動」「正しい悩み方をしていないから悩むんだ」「人と違っていることはたとえマイナスでも才能」2017/02/15
むつこ
17
めんどうくさい人って、師匠である談志さんのことだったんだ。。。あの方、嫌いじゃないけどめんどうくさい人だったものね。今、私もめんどうくさい人がそばにいてホトホト悩んでいる。「嫌いなお方の親切よりも好いたお方の無理がいい」なにかふっきれそうな一冊です。2016/07/16
またおやぢ
8
再読...と言うよりも、談慶師匠のサインが欲しくて再購入。鬼才 立川談志の下で前座修行を9年半を務め上げることろからして、すでにご自身が「めんどうくさい人」な談慶師匠。文章の才能は素晴らしく論理的であるにも関わらず、理不尽の坩堝のような落語の噺家さんであるところが、これまた「めんどうくさい人」なんだよな。めんどうくささから逃げている人間は、文明に毒された証拠で、「人生の敗北宣言」をした奴だとする主張はまったくもってその通り。理不尽や面倒くささを乗り越えるところにこそ、人生の楽しみがある事を再認識する一冊。2016/08/28