内容説明
側室無用の恐妻家・秀忠。男色にふけり春日局を慌てさせた家光。美女50人をリストラした吉宗。54人の子をつくった家斉――。将軍には世継ぎ問題がつきまとい、寵愛と権力を求めて愛憎劇が繰り広げられる。その舞台こそが大奥であった。正室・側室を頂点とするタテ社会のなかで、3000人もの女たちが妍(けん)を競い合う。渦巻く嫉妬、めぐらされる謀りごとの数々……。天下を揺るがした大スキャンダル・絵島生島事件などのエピソードをひもとき、将軍と美女たちが織りなす「表」と「裏」のドラマを描く。[目次より]初代家康の不遇な結婚生活/側室無用将軍の意外な側面/三代家光のもつ極秘の性癖/大奥「開かずの間」の秘密/京風と江戸風の激しい戦い/将軍生母と側用人との艶聞/絵島生島事件の真相を衝く/大奥女中たちの給与明細書/美女群の解雇を決断した男/家基・家治の暗殺説に迫る/皇女和宮を大奥に迎えた日/最後の将軍の間違えた判断
感想・レビュー
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ユウユウ
46
頭の中で、よしながふみさんの『大奥』とリンクさせながら読むとなかなか面白かったです。2017/06/21
喪中の雨巫女。
14
《私‐図書館》大奥っていろんなことがおきたんだねえ。私には、勤まりません。2011/05/26
おのひろ
0
こうしのない牢屋か・・
1131you
0
学者ではなくアマチュア研究家くらいの人みたいなので仕方ないかもしれないが、作者の主観が強く根拠があるのか推測なのかわからないところが多い。綱吉暗殺説は妄想であると「信じたい」と書いといて、その後で綱吉が殺されたのがさも周知の事実のように書くみたいな手法が凄く気になる。それ以外にもそれを確定事項のように断言するのは…という箇所が随所にある。 2007年と少し古いということもあってか人物評も結構旧時代的。堅苦しい書籍ではなく気楽な読み物ということか2023/09/03