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内容説明
夜空に瞬く恒星は、どれも小さな点にしか見えない。だがじつは、どいつもこいつもとんでもない!星とは思えぬ異様な姿、奇想天外なふるまい……はるか遠くの彼らの想像を絶する「生きざま」が、いま観測技術と天体物理学の進歩によって、少しずつ明らかになってきている。恒星研究のプロフェッショナル厳選、10個のへんな星たちに驚き笑い呆れながら、星の物理を学べる本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
46
ある程度は宇宙、星などの知識があった方が楽しく読めると思います。内容は面白いのだが、私はちょっと疲れました^_^;2016/09/25
Miyoshi Hirotaka
22
宇宙戦艦ヤマトに登場する七色星団や二重惑星にはモデルが存在する。また、当たれば地球生命が絶滅するガンマ線を放射する危険な星もある。遊星爆弾のモデルまである。天文学には各時代の天才が自ら志願したり、惜しげもなく投入されたりして、暦や航路を確定し、人類の進歩の背中を押してきた。天と地球では、どちらが動いているかという論争では、一度は宗教にねじ伏せられたものの、近代科学発展の端緒となった。宇宙望遠鏡も含めた多拠点観測、研究の蓄積、研究者の育成などで国際協力が必須。誰も見ることができない遠い未来の地球を予測する。2022/01/03
kaizen@名古屋de朝活読書会
22
#感想歌 食連星赤色巨星超巨星色変化形へんな星たち2017/10/05
活字スキー
15
面白い……んだけど、なんせ最先端の本職が束になっても「結局よく分からない」レベルの天文事象を、いくらざっくりまとめたってやっぱり素人には「なるほど、分からん!」としか言えない(苦笑)。著者の天文物理愛……宇宙に興味を持って、もっと知って欲しいという熱意は伝わる。要するに近接連星系ヤバイ。東京ドーム何コ分の~どころか太陽の何十、何百倍の~とか言っちゃうような恒星同士が干渉したらとにかくヤバイ。もし極超新星爆発のロングガンマ線バーストが直撃したら地球上の生物だいたい滅亡しちゃうから超ヤバイ。つまり宇宙ヤバイ。2016/08/30
pollack
12
本書では恒星に焦点を当てて、10のへんな星について紹介しています。ブラックホールや中性子星などのようなへんな星の常連は掲載されていない代わりに、黒い炭素を噴出する星、10光年の尾がある星、黒点だらけのひょうたん型の星など通好みなネタが厳選されているという印象。解説は親しみやすい軽妙な口調でありながら、天文学、物理学の理論に則ることが常に意識されており、過剰に平易ではないと思います。2016/07/24