内容説明
「バケモノ専門の探偵だ。疑ってんならググれカス!」 人間の姿をした人間ならざる者『ホロ』と共存する白瑠璃市(しろるりし)。 「天刀狼真(アマトウロウマ)」は姉を殺すことを目標に生きる、怪事件専門の探偵。 彼が白瑠璃市の路地裏にある寂れたバーへ足を運ぶと、そこで複数の惨たらしい死体を発見する。 同日同時刻。ギャング組織「クロノス」のリーダー「黒野弥人(くろのやひと)」は、生まれてから一度も外の世界に触れたことがないという不思議な少女、「姫川蛍(ひめかわほたる)」と出会う。 狼真と黒野。やがて二人は邂逅することになる――。 殺人事件の犯人と姫川蛍の謎に迫るため、ゲス探偵とお人好しギャングが、近未来都市を舞台にバカ騒ぎ! 痛快バディミステリー! ――市長は、擬似人格CPU?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
26
人間の姿をした人間ならざる化物「ホロ」と共存する都市白瑠璃市で、怪異事件専門の探偵狼真とギャングのボス黒野の二人が、一人の少女を巡る争いに巻き込まれていく話。う、うーん、なんだろう決して悪くは無いんだけど、作者さんの前作と比べるとイマイチ盛り上がりに欠けるというか、熱量が足りていなかった感じがします。自らを偽善者と称する黒野と、癖の強い探偵・狼真のコンビが蛍を救う為に戦い続ける姿は、中々にグッと来たけど迫力不足は否めん感じ。個々の掘り下げが足りていないのが最大の原因でしょうか。とりあえず次巻期待してます。2016/05/28
たこやき
9
探偵、とあるが推理要素は皆無。どちらかというと、幼女を巡っての攻防を描いたアクションモノという風情。シンプルな流れではあるのだけど、次々と起こる事件と、その中で幼女・蛍の秘密、そして、主人公の1人である黒野の腹心・宮間が裏切った理由とは? と、テンポよく描かれており、退屈せずに読むことが出来た。予想していたものとは違う感じだったけど、これはこれでよし。2016/08/24
HANA
7
人間の姿をした人間ではないものと共存する街で活躍するギャング達と探偵の話。推理物かと思ったけれどほとんど推理はなかったイメージ。どちらかと言えばアクションが中心かと。探偵ものを期待しなければ結構楽しめる内容。2016/06/21
サキイカスルメ
6
幼女の変装でなぜ口髭選んだんだ(笑)人間と同じ見た目で人間ではない力を持つホロとの共存を謳う白瑠璃市で、迷子の女の子蛍と正義の味方なギャング弥人と殺人探偵狼真のお話。色々な視点に切り替わるので群像劇なような感じでしょうか。ただ時系列とかはそのままなので、群像劇特有の繋がって真相が明かされていくというのではないかな。登場人物に感情移入する前に裏切られたり、仲間になったりするのでついていけない部分もありました。蛍が可愛かったです。黒幕が姿を見せずエンドにモヤモヤしました。2016/07/14
晦夢
6
登場人物のノリが若干鬱陶しいとこもあったが面白かった。2016/06/13