シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり

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シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり

  • 著者名:中田行彦【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • イースト・プレス(2016/06発売)
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  • ISBN:9784781614144

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内容説明

「液晶のシャープ」と言われた「勝ち組」が、なぜ敗戦にまで陥ったのか?
今後、日本企業のものづくりはどのようになるのか?
本書はシャープの技術者として33年間勤務し、最先端の液晶技術研究と巨艦シャープの企業病、組織内部の問題点を熟知する元・液晶研究所技師長(現・立命館アジア太平洋大学教授)の著者が、なぜシャープが凋落したのかを描いた衝撃の企業敗戦ノンフィクションである。シャープ敗戦の原因を「当事者」と「分析者」という二つの観点から分析し、グローバル競争と変化への対応を読み間違えた巨大メーカー崩壊の深層に迫る。シャープ敗戦の教訓から日本のものづくり復活へのヒントを描き出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kakoboo

17
読み始めは資本と資産を混同したり心配な部分もありましたが、読了後には「なるほど、さすがシャープで研究畑を歩んでこられた方だ」と思えるような、専門性の高さと社内熟知を感じました。新工場建設においては規模が大きすぎる、技術革新がなかったという点が問題で、スマホでは商品のモジュール化が起きて、後発の投下資本が大きい会社の方が生き残っているそうです。一モデルケースとして自社にも落とし込んでいければと思いました。2018/04/05

naobana2

15
【図書館】シャ員から大学教授になった著者。社内事情というより、一連の流れがわかりやすく書いてある感じで結論はふわっとしてた。2016/06/11

OjohmbonX

3
マツダがフォードと、日産がルノーと提携して経営者を受け入れたことで立ち直ったのと同じように、シャープもジャパンディスプレイと提携して日本連合になるより、鴻海と提携した方が良いのでは、と著者は述べているけれど現実のその後はその通りになった。内部昇格型の社長が続くとおかしくなるからたまに外のプロ経営者に変えた方がいいのかもしれない。本書は日本のメーカーの経営判断の構造的な問題を分析するというより、液晶産業の構図や時代的な変化の解説が中心だった。2018/05/05

A.Sakurai

3
シャープの業績不振の原因は堺工場に対する過度の投資だったと言われている.でもサムスンやLGだって大規模投資している.工場投資競争こそがディスプレイ企業の成否を分けてきた面がある.なぜシャープだけ投資が失敗したのか.本書でその仮説が述べられていて,堺は生産量に対する投資単価が高かったという.世界初の第10世代工場なので生産装置が完全な特注品.亀山の技術レベルから世代交代していない時期なので,技術進歩によるコストダウンの恩恵がなかった.このため規模の利点を活かせなかったのが真の原因だという.2016/06/02

さむり

3
『投資の失敗』により鴻海に買収された。 どのような投資が失敗したのかはこの本を読めばわかるが中でも勉強になったのが日本と台湾・韓国との投資の違いで日本企業は利益が出れば翌年投資を行うが赤字の年は投資を絞る「リスク回避型投資」傾向にありシャープも同様にこの投資を行っていたということ。この投資行動が台湾・韓国企業に追い越され敗戦となった。投資は本当に難しい…。この失敗を日本企業は活かして欲しい。2016/04/18

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