キングアビス アダマ篇 上

著者名：なかむらたかし

パイ インターナショナル（2016/06発売）

• ISBN：9784756244611

内容説明

ノイタミナ映画『ハーモニー』（2015年11月公開）、アニメ作品『寫眞館』（2013年10月公開）『ファンタジックチルドレン』（2004年）を生み出したアニメーター・なかむらたかしの『キングアビス』が復刻。
3種の異能者と人間が存在する世界。そこは、王の命により異能者を根絶やしにするための「異能者狩り」が行われている世界だった。異能の少年キャルは王討伐のため旅に出るが……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[てんてん(^^)/]

本棚の整理をしていたら、未読のまま仕舞っていたのを思い出した。この作品は、2009年に1巻が出た後続刊がなく、2014年に2009年版を含めた上下巻が出版されたものである。主人公のキャルが少し弱いけれど、タイトルにもなっているアビス（まだ皇太子）が美しく残酷で謎めいていてとても魅力的だ。上巻ではまだおぼろげに世界観が分かって来たが、謎だらけである。たぶんこの先薄皮をはぐように物語は展開していくのだろう。（コメントへ）

2022/09/27

[磁石]

やっと続編をお書きくださったと思ったら、こんなてんこ盛りに。加えて、まだまだ序の口という嬉しい誤算。絵本と言っていい絵と多種多様なエゴが渦巻く濃密な物語とのコントラスが、奇妙な異世界に引きずり込んでくる。これぞダークファンタジー。

2014/04/05

[えな]

人間の本性の醜さを憎み全てを超越しているように見えるアビスが、自分自身も同じような下劣な（と昔だったら思っていたような）感情を有しているってわかるあたりから俄然面白くなってきた。この世界の始まりの謎も気になる。ただぶあつすぎて読むの疲れるので、できれば一冊をこの半分くらいのページ数にしていただきたかった…

2014/03/02

[コリエル]

ファンタジックチルドレンのなかむら監督によるオリジナルファンタジー漫画。人間の悪性を嫌い世界を滅ぼそうとする少年アビスの怪物性が際立つ。超越的な部分と俗な欲にかき乱される部分が混在していて、彼が世界と自分にどのような結論を下すのかが気になるところ。

2014/02/21

[たべ]

祝・復刊！！雑誌は一切読まなかったので、ようやく一巻の続きが読めてそれだけで感無量です…(涙) 素晴らしい作品にはこうしてまた世に出る日が巡ってくるものなんですね。全く予想外の展開もあり、なんだか緊張しながら読んでしまいました。それにしてもアビス殿下の美しさ…！！なかむら監督の描く切れ長の瞳が大好きです＞＜

2014/02/21