扶桑社BOOKSミステリー<br> 我が名は切り裂きジャック(下)

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扶桑社BOOKSミステリー
我が名は切り裂きジャック(下)

  • ISBN:9784594074722

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内容説明

四人の犠牲者が出るにおよび、連続娼婦殺人犯はジャック・ザ・リッパーの名で 日夜ロンドンの新聞で報じられることになった。ジェブはデア教授のプロファイリングによって浮かび上がった犯人像をもとに、 容疑者を絞りこみ調査を続行するが、やがて事件は思いもかけない展開を見せて……殺人鬼の日記と記者の回想録を交互に並べる魅力的な構成。膨大な文献調査と資料批判に基づく緻密な時代考証。現実に知られる証拠の斬新かつあっと驚く新解釈。歴史的事象と物語的虚構のはざまでたゆといながら、 やがてハンターが提示する衝撃の犯人像とは?巨匠が満を持して挑んだヴィクトリアン・ミステリーの最高峰、ここに登場。(解説・三橋曉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

59
下巻に入り、記者ジェブが探偵役になり推理を進める。切り裂きジャック事件は迷宮入りしているのでいろんな解釈があるが、本作のものはかなりユニークだ。スティーヴン・ハンター独特の銃へのこだわりも出ていて、この著者らしい雰囲気も出ている。近年の作品で衰えがみえていたと思っていたが、異色作ながら久々に楽しめる作品だった。但し、ハンターの個人的なベストは、80年代に初めて読んだ「真夜中のデッド・リミット」だ。この先もこれを超えることはないでしょう。2016/07/13

GAKU

58
実際には切り裂きジャックは未解決のまま現在に至っているが、小説の方は新聞記者のジェブと、協力者の大学教授デアが犯人を追い詰める。切り裂きジャックの正体は?上巻では手紙のみの登場だった娼婦メアシャンとは何者か?下巻では全てが明らかになります。さらに、さらに、切り裂きジャックの犯行描写の日記の凄まじい事!上巻よりも確実にエスカレートしております。流石のスティーヴン・ハンター、読ませてくれました。2016/07/05

♪mi★ki♪

35
19世紀の未解決連続殺人鬼「切り裂きジャック」を著者がどう上手く料理するかっていうのがとっても楽しみ♪なワクワクの下巻。事件を追う新聞記者ジェブ君とロンドン大学のデア教授。どんでん返し有り。しかも、有名なアレと結びつけるか!!ああ、そっちにビックリしてひっくり返ったわ。w 事件自体はよ〜く調べているし、忠実。ホワイトチャペル臭そう汚そう。創作物としての久々の「切り裂きジャック本」非常に楽しめました。2017/04/05

Panzer Leader

34
思わぬ展開に、ほーほーハンター先生そう来ますか。実際の事件をよく研究しているらしく、その上独自の解釈も悪くはないんだけど、どーも全編を覆う「これじゃない感」を払拭できなかった。お気に入りのプレーヤーの新譜を聞いてちょっと違うなと感じる時と同じ違和感。2017/03/10

Richard Thornburg

19
感想:★★★★  下巻に入っても一気にストーリーが動くわけではなく意外と地味な展開ですが、ラストに向かって作者お得意の謀略的色合いが前に出てきて楽しめたと思います。  これはこれでアリな解釈だと思います。  でも、個人的にはもう少し早い段階でストーリーを動かすか、スピード感が欲しかったような気がします。  ジャックの正体と結末はなんとなくわかってしまうので「やっぱりね」となってしまう部分も新鮮味に欠けて残念でした。  でも、しっかりハンター色も出ていますし、面白くなかったかといえばそうではないです。2016/08/15

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