猫物語 (黒)

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猫物語 (黒)

  • ISBN:9784062837484

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内容説明

完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた――。それは、誰かに禁じられた遊び……人が獣に至る物語。
封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする! <物語>シリーズ、第7巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

179
大晦日のアニメにあたって読了━正しすぎるから怪異に魅せられた少女━でもそれでも、黒い部分だけが表に出たとしても、本質は変わらないのだ。例え嫌な事があったとしても少女の場合それは物凄い身内に関することであり、自分の運命を受け止めるしかないのだから背負っていくしかない、抱え込むしかない。それはとても難しい事だと思う。暦も厚かましい(笑)でも正しい。たまには助けられてみてはどう?━ということで猫物語黒巻です。但し本編は200頁位にしか満たない(笑)80頁程妹と雑談、20頁程羽川と雑談。妹比率高いよ!白巻に続く?2012/12/29

くろり - しろくろりちよ

133
<物語>シリーズ四作目(白)。『偽』に先んじて。収録は「つばさファミリー」。タイトル通り羽川翼の物語。一旦時系列整理を。【傷物語春休み】→【猫物語(白)ゴールデンウィーク】→【化物語(文化祭前)】。※ネタバレ注意※『化』『傷』で説明のあった通りに物語を構成するのってすごい。想いが募り過ぎて恋を越え、羽川のために死にたい、羽川のためにしか死にたくない。これを言われてしまったら…何も言えない。募る心が恋心じゃなくとも。阿良々木暦の恋心は動かない。切なくて、でも絶対に。羽川翼も、「絶対敵に必然的に失恋した」。2012/02/17

そのぼん

119
初めてこのシリーズの作品を読みました。ライトノベルらしい初恋ものかと思って読み始めましたが、物語は恐ろしい方向に向かいました。はじめの頃の主人公と姉妹たちとのドタバタ劇から、後半の重い雰囲気へ変わっていったコントラストが鮮やかでした。主人公の恋する少女の闇が、なんともやりきれない気分にさせられました。2012/10/31

優希

85
人が獣に憑依することで、その人格は黒に変わってしまうものなのですね。猫に魅せられ、獣に変わるという怪異が悪夢の9日間に通じていく。初恋の物語の要素を含みながら、封印されるべき表情が露わになっていくのに言葉が出ませんでした。ライトノベルとしては及第点というところでしょうか。2017/08/12

645

84
今迄、散々匂わせて来たあの出来事が語られた。暦の生き方を忍と同様に決定づけた人物羽川翼。彼女の不気味な程の善人振りが如何にして形成されたのか、その真実が明らかになった。改めて言う、暦はなぜ羽川を選ばなかったのかと(笑)やはり劇的な程にヒロインポジにいるよなぁ…。不幸と言う他ない家庭環境、違和感に塗れ続けた家族生活の成れの果てがブラック羽川。他人に対し同情も見下しもしない完璧超人、そんな彼女の秘めた本音を聞く事が出来ただけで嬉しく満足感のある内容だったなぁ。いつも通り前半は読者サービス、掛け合い漫才(笑)2013/04/12

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