内容説明
人々を魅了する様々な服飾品に変じることのできる立方体、方石。この技術のメッカである神与島で方石修繕のアトリエ「白幽堂」を営む若き職人、白堂瑛介と居候のインターンシップ生、黒須宵呼はアトリエに舞い込む方石絡みの事件を解決していた。お盆前のある日、宵呼とともに実家を訪れた瑛介の前に死んだはずの幼なじみ・繭子が現れた。瑛介の所有する“φの方石”を返せと迫る繭子は、宵呼をも巻き込んで力づくで瑛介からすべてを奪おうと画策。そして、過去の意外な真実が明らかになった時、瑛介の“石拾い”は驚愕の結末へと――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
26
まさかの完結でものすごく残念。庵での瑛介と宵呼が純文学っぽい感じで描かれていてとても好き。最後のノートにあったメッセージは泣けるわ…。瑛介の気持ちがわかったからとはいえ、決断に応えて受け入れた宵呼はとても強く魅力的。悲しい結末だけど、希望のある終わり方で良かったです。スピンオフなどあれば是非とも読みたい。次回作にも期待したいです。2016/09/16
miroku
13
完結編はしっとりと2020/10/21
カズの旅(趣味用)
13
φの方石 3 読了!方石という様々な服飾品に変じる立方体を巡る話も最終巻!打ち切りか、自ら辞めたのか分からないけど、とても面白くかなり好きな作品だったので、不意の最終巻はとっても残念でした…シルキー・バニーや朝薫、繭子の話どれも1冊以上使ってじっくり読みたかった…なにより、もっと宵呼と瑛介、方石の物語を読みたかったです。物語のラストの日記と、読み終えた後、プロローグを読み返すと、大きな切なさと少しの希望が湧きました。1年少しの短い期間でしたが、本当に綺麗なこの作品に出会えて良かったです。2016/07/05
たにやん
13
シリーズ3作目。瑛介の過去、また繭子の死の真相が明らかに。序章からは想像できない結末、けっしてハッピーエンドとはいえないものでした。ただ、瑛介の気持ちが明かされるシーンは感動的でした。この物語は今回で完結。いろいろと消化不良なので、いつか二人が再開できる結末が見れたらいいなと。2016/05/30
睦月
12
1巻読んだ時はまさかこんな終わりになるとは思わなかった。宵呼には普通に生きていて欲しかったなぁ。2016/05/31