新潮文庫<br> 数学者の休憩時間

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新潮文庫
数学者の休憩時間

  • 著者名:藤原正彦【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2016/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784101248035

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内容説明

コンピュータにはなく、人間の思考にだけあるもの、それは「死」の感覚と「他人の不幸を思いやる気持ち」。数学者だからこそ見極められた明晰な論理の底には、深い情緒が流れている。妻の初産にうろたえる夫の心、思考の限界に挑む学者の気概、父・新田次郎の足跡をいつくしむ旅の日記。そしてちょっとトボけた身辺雑記。数学者にして名うてのエッセイストが贈る、選りすぐりの随筆集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

inami

25
◉読書 ★3.5 これまで「国家と教養」「国家の品格」「遥かなるケンブリッチ」など数冊読んだが、藤原さんの作品は数学者であるが故なのか、数学者でありながらと言うべきか、実にメリハリがあり、ユーモアに溢れている。本書はエッセイ集、第一話の「人が人を生むために」は、長男の妊娠から出産まで、夫婦(男女)の考え方の違いや親になる感慨などを描いている。最終話の「サウダーデの石」は、父親(新田次郎)が亡くなる直前まで取り組んでいた小説の舞台ポルトガルを父親と同じルートで旅をする紀行文で、父親への愛情が満ち溢れている!2019/04/16

金吾

24
○藤原さんのエッセイは思ったことをはっきり述べていて面白いです。この本では家族ものも多く、自分に置き換えてしまいしんみりしてしまいました。「人が人を生むために」「父の教え」「認めたくないこと」「駅の思い出」「アルプスの墓碑を訪ねて」「サウダーデの石」が良かったです。2025/11/12

アルプスの空♪

16
彼の本の中で、このエッセイが一番好きかも知れない♪ 最後に阿川佐和子さんが言わんとしている事をすべて語ってくれているのが又すごーく良い(^_-)-☆2011/05/17

Endo Takafumi

13
冒頭の出産に立ち会う話は一年前の自分と重なり一気に本にのめり込みました。全体を通して感じたのは著者の格好よさと羨望です。数学もできて文章も書けるなんて感嘆するしかありません。情緒を大切にする生き方を自分なりに模索したいな。2015/03/21

レコバ

10
エッセイ集。小説テイストの出産の話がお気に入り。夫である著者の出産に対するスタンスの変化とか、夫妻の医療従事者への感情の変化が生生しくて面白く感じた。2019/11/16

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