内容説明
秘伝の継承を目前にして親方は逝き、弟弟子には先を越され、鬱屈した日々を送る看板職人・武市のもとへ、大店(おおだな)から依頼が舞い込んだ。しくじりは許されない重圧の中、天啓のように閃いた看板思案に職人の血が滾(たぎ)る。実現を前に立ち塞がるいくつもの壁。それでも江戸っ子の度肝を抜くこの仕事、やるのは俺だ。知恵と情熱と腕一本で挑む、起死回生の大一番! 痛快無比の人情時代長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
38
面白かったです。看板職人の武市は鬱屈の日々の中で起死回生を狙っている物語。奇想天外なアイデアを思いつき、力を注ぐ姿が清々しかったです。江戸気質を感じることのできる痛快時代小説でした。2025/04/09
Nazolove
26
久々に山本さんの作品を読破。 やっぱり山本さんの作品は江戸時代、って感じを味わえていいなぁ、と思った。 ただ途中から看板の話よりも食べ物の話のほうが強くなってしまって、あれこの話何の話だったっけ?と思ってしまうのが残念なところであった。 ただこの主人公のように職人気質?みたいなものをしっかりと持って私も言ってみれば職人のような仕事をしているのでこだわりをもっていい仕事をもっとしていけたらいいなと思った。 この主人公から江戸気質?みたいなのをところどころで感じることができた。2017/04/27
jima
21
看板職人。今ひとつ盛り上がりが……2017/12/13
ううち
18
看板職人の武市が、飾り看板を作ってお披露目するというストーリー。 要でもあるだろう加賀あかねは読んでるうちにさらりと見失ってしまった。 ちょっとしたきっかけに出てくるお茶や食べ物の描写が逸品。2017/12/17
marsa
13
江戸時代、飾り看板に趣向を凝らし店の宣伝がされた事もあまり知らなかったが、職人である武市の才能とまっすぐな気性に惹かれた。そういう人の周りには、素晴らしいブレーンがつくし、それぞれの仕事を認め合って素晴らしいものに作り上げていくのがとても心地よく感じた。それぞれの気遣いも嬉しいし、これからもまっすぐな気持ちで精進していくだろう職人たちの心意気は一服の清涼剤のようでいつもながらの山本一力作品に出会えてよかったと思う。2016/01/30
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