集英社新書<br> 赤ちゃんと脳科学

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集英社新書
赤ちゃんと脳科学

  • 著者名:小西行郎【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 集英社(2016/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087201949

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内容説明

極端な育児観をもつ親が増えている。赤ちゃんが集中しているからと1日7時間もテレビを見せる、手当たりしだいに育児教室に通わせる、赤ちゃんが思いどおりにならないからと自信喪失する。これらの行き過ぎた現象の背景には、20世紀的な右肩上がりの成長、発達観があるのではないか。「子どもの成功」にこだわりすぎることで、子どもからの自然な成長のメッセージを無視しているのではないか。本書では、脳科学、発達行動学を専門とする小児科医が、親を駆りたてる早期教育、臨界期等の“科学的根拠”をもう一度科学的に検証しなおすことで、「普通の育児」こそが今まさに重要であると説く。新しい「赤ちゃん学」の誕生である。【目次】序章 悩める母親の育児事情/第1章 誤解を生んだ「科学的根拠」/第2章 胎児の能力の不思議/第3章 生後二ヶ月革命/第4章 神経ダーウィニズムと子育て/第5章 テレビと育児/第6章 育児の目的と目標/第7章 子どもの発達を幅広く「見る」/あとがき/参考文献・引用出典

目次

序章 悩める母親の育児事情
第1章 誤解を生んだ「科学的根拠」
第2章 胎児の能力の不思議
第3章 生後二ヶ月革命
第4章 神経ダーウィニズムと子育て
第5章 テレビと育児
第6章 育児の目的と目標
第7章 子どもの発達を幅広く「見る」
あとがき
参考文献・引用出典

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

378
著者は脳科学、発達行動学の立場から小児科学を研究する専門家。本書の刊行は2003年といささか古いので、これが最新の知見なのかどうかはわからないが、何となくこうなのではないかと思っていたことに科学的な裏付けを持って語っていく。例えばいわゆる「三歳児神話」や、育児におけるテレビの影響などがそうだ。しかも、この人のスタンスはデータや科学を基軸にしながらも、母親や子どもに限りなく優しく温かい。私自身はもはや子育てを終えたが、今そのさ中にいる人たちにとっては大いに励まされると思う。とりわけ乳児のいる人にはお薦め!2019/06/27

mizuki

44
最近ニュースで見た国旗のカードを見せただけで国名と首都をスラスラと答える幼児を、わたしは不気味に感じていました。早期教育に違和感を覚えていたこともあり、とても興味深く面白いと感じました。「いい育児しよう症候群」は、まさに現代の日本を表した言葉ですね‼︎ 自分の子どもを観察することの大切さや、脳に情報を詰め込むよりも褒められてやる気が出た時の方が子どもの能力は伸びるという、基本的なことが書かれていますが、今の情報過多な社会では読まれるべき本であると思いました。2016/05/14

miri

29
七章立てで、赤ちゃんの発達を科学的な見地から、紐解いている書。赤ちゃんと銘打っていますが、テレビと育児の章、早期教育についての内容があるように、幼児向けの内容も。コミュニケーションについて、双方のやりとりであるということが、ハッと思い知らされた。与えるばかりではなく、子供が求めていることを汲み取り、受け止める親の力が大切なのですね。子供の手本となれるような大人で在りたいです。2019/07/19

19
子育て中なので読んでみました。早くから〇〇をやると子どもの脳の発達にいい、他の子と差をつけるためにはお腹の中にいる時から教育、みたいな風潮に警鐘を鳴らす。しっかり、自分の子と向き合って育てていこうと、改めて思いました。2019/07/15

mikea

11
14年前に出版された本なのですが、さほど古さを感じず、読了。赤ちゃんの発達のことや、テレビの影響など気になって借りました。育児に対する考えかたを振り返るのにオススメです。面白かった。2017/09/27

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