創元推理文庫<br> 邂逅

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創元推理文庫
邂逅

  • ISBN:9784488179052

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内容説明

シドニーのあるマリーナで、海底からスチール製の収納ボックスが発見される。1メートル四方の箱には、傷だらけの少女の遺体が収められており、周囲から同じような遺体の入ったボックスが20も見つかった。シドニー州都警察殺人捜査課に異動してきた刑事フランクは、新たに相棒になった署内一の敏腕女性刑事エデンと共に未曾有の大量死体遺棄事件を追う。だが、以前の相棒が犯罪者に撃たれ殉職したばかりだというエデンは、何か秘密を抱えているようで――。オーストラリア推理作家協会賞を2年連続で受賞した、鮮烈な警察小説シリーズ開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

73
シドニーが舞台という珍しい作品。いや、それ以上に内容がすごかった!主人公のパート、犯人のパート、『ハデス』のパートと進んでいくが、とにかくハデスのパートが不穏すぎる。メインの事件なんて添え物で、とにかくハデスとエデンとエリックの行く末に気持ちを持っていかれた!善人は誰もいないのか?そもそも善人って?となるくらい。ラストの主人公のピンチ、まさかの展開。予想の斜め上いく展開に翻弄されました。そんな中で、ハデスの揺るぎない愛が救い?だと思えるくらいの物語でした。続編ってどうなるの?いやー、面白かったです。2018/01/18

GAKU

65
初読みのオーストラリアの作家さん。シドニーのマリーナの海底で、全身傷だらけの子供の遺体が納められた、1メートル四方の箱が20も発見された。事件の発端。エリックとエデンの兄妹刑事の凄惨な過去。出だしは良くそれなりに面白く読み始めました。ただ主人公のフランクにはあまり魅力を感じられず、終盤以降の兄妹刑事の現在の闇。事件の真相、解決、それぞれがなんとなく不完全燃焼で終わってしまったような感じでした。本国ではすでに3作出ていて、それなりには面白い設定だったので、次作も読んでみたいと思います。 2016/09/02

のぶ

63
自分の記憶でオーストラリアのミステリーは初めて読んだが、結構楽しめた。本作に関しての印象は北欧とドイツのミステリーにイギリスのテイストを加えたという感じで、事件の内容とは別に文章としての陰湿さは薄い。1メートル四方の箱に詰められた少女の死体が20も見つかった。捜査にあたる刑事はフランクとエデン。時折過去が挿入されながら話は進む。面白く読むことができたが。刑事二人のキャラ造形がやや薄いため、事件捜査の迫力に欠けた感じは否めなかった。シリーズ1作目のようなので自作も読んでみたい。2016/09/07

momi

58
オーストラリアを舞台にシドニー州都警察殺人捜査課の刑事「フランク」と「エデン」コンビなのだが…!普通の警察小説だと思っていたら…とんでもない話だった!!!このシリーズ第一弾、猟奇的連続殺人事件がおき、残忍で酷い話が繰り広げられるのだけど、もう一つの話…エデンとエリック兄妹の過去から現在に至るまでが…壮絶で衝撃すぎて…交互に物語が進んでいくため飽きずに先へ先へと読ませてくれます!そして今回の結末にも大変驚かされます!!いや〜ホントにこんな警察小説読んだことがない!!次も期待大です♪2017/12/17

ほちょこ

42
主人公、その周辺の人物が好きになれないと、のめり込めない。これ、当たり前のことだが、本読みには大事なことだなぁ。と感じた作品。どの人をとっても、まったく好感が持てなかった。こういう本に限って、次作もまとめて買ってしまってある。やれやれ。2018/02/11

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